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今こそ温活!温泉エッセイスト山崎まゆみが本当は教えたくなかった長岡の温泉4選

えちご川口温泉-露天風呂
くつろぐ寺泊川口温泉長岡
くつろぐ寺泊川口温泉長岡
2017年 2月 6日 | な!ナガオカ スタッフ

プロフィール写真

山崎まゆみ 長岡出身、温泉エッセイスト。日本だけでなく、世界31カ国の温泉を訪ね歩き、モデル、リポーターとして活躍。近著には『バリアフリー温泉で家族旅行』(昭文社)。またノンフィクションライターとして、長岡の花火師・嘉瀬誠次の評伝『白菊-shiragiku-伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花』を上梓した。山崎さんによる嘉瀬誠次さんインタビューはこちら

 

こんにちは。温泉エッセイストの山崎まゆみです。

これまで訪ねた世界の温泉は31カ国。国内外の温泉に入り、その魅力や温泉の力を伝えることを生業としてきました。長岡で生まれ育った私でさえも、長岡の温泉の実力を思い知ったのは、この仕事に就いてからでした。周知されていなくとも、力のある湯がある、それが長岡の温泉の特色で、むしろ、広く知られていないのが不思議なほどです。

そこで今回は数ある長岡の温泉の中でも私が好きな4か所の温泉について、ご紹介したいと思います。

体温をあげる”温活”は冬だけでなく、一年を通して心がけたいもの。気軽に、日帰り温泉で温活です!

 

美肌と金運の湯

蓬平温泉

長岡で唯一温泉街があるため、一般的な温泉地としてのイメージの強い蓬平(よもぎひら)温泉。ご存知、全国でも金運の神様として崇められる高龍神社、通称“高龍様”の鳥居を潜ってから「よもやま館」「和泉屋」「福引屋」の3軒の温泉宿があります。いわゆる、最強のパワースポット温泉です。

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花の宿 よもやま舘

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和泉屋

蓬莱館 福引屋

蓬莱館 福引屋

鳥居の先によもやま館があり、和泉屋が見えてきて、福引屋がある。福引屋の目の前に高龍様がいらっしゃる。長岡をふるさとに持つ私としては越後一の宮のお弥彦様「弥彦神社」と並ぶ親しみある神社ですが、なんといっても商売の神様、全国から高龍様を拝みにやってくる人はたえません。そんな神社門前にある蓬平温泉は、ご利益ありそうな温泉。金運の神に見守られた入浴なんて、全国広く数多の温泉を思い浮かべても、そうあるものではありません。私が知る範囲では唯一じゃないかしら。高龍様参拝とセットでご利益温泉として全国に知られて欲しいものです。

蓬平温泉は、高龍神社の鳥居の先。金運の神様、高龍神社についてはこちらの記事をどうぞ。

3軒とも自家源泉を持っています。自家源泉とは、それぞれの宿に源泉をもっていること。大きな温泉街ですと源泉を集中管理して、配当するやり方が一般的なので、宿そのものに源泉を持つことはとても贅沢で、幸せなこと。また各宿の源泉に特色があるのが蓬平温泉のウリです。

和泉屋はさっぱりと感じる「単純冷鉱泉」。よもやま館は保湿と保温効果のある「ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉」。福引屋は肌ざわりがとろりとする「単純硫黄アルカリ性低張温泉」。それぞれに個性が光る湯です。

美人になるには、福引屋、和泉屋、よもやま館の順に湯めぐりしてください。皮脂や角質を落とした後に、保湿するので美肌効果が期待できます。

脂症の男性には、よもやま館、福引屋、和泉屋の順だと、湯上りに清涼感が得られますよ。

4.1.2 JP

花の宿 よもやま舘
[住所]新潟県長岡市蓬平町甲130−1
[電話]0258-23-2121
[HP]http://www.yomoyama.co.jp/

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蓬平温泉 和泉屋
[住所]新潟県長岡市蓬平温泉
[電話]0258-23-2231
[HP]http://www.yomogi-izumiya.com/

福引屋

蓬莱館 福引屋
[住所]新潟県長岡市蓬平温泉
[電話]0258-23-2221
[HP]http://www.fukubikiya.co.jp/

 

至福の泡

寺宝温泉

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Photo:Mayumi Yamazaki

寺宝(じほう)のが凄い。驚くなかれ。これ、自然の炭酸なのです。

寺宝温泉に泊まれば、朝いちばんの風呂(朝湯)に行くとこの風景が眺められ、ここに入ることができます。入って5秒立たずに全身が気泡に包まれる快楽。光が射せば、身体が銀色に輝きはじめ、夢のよう。この泡を振り払うと「しゅわしゅわ~~~っ」と音をたてます。いま炭酸泉流行(ばやり)で、人工的に作られた泡はよく見かけますが、これほどの天然の泡がつく温泉は全国でも本当に珍しい!

一般的な炭酸効果は、ガスが皮膚へ吸収されると、血管が拡がり、血流をよくし、身体が温まる。むくみに良し美肌効果があるとされています。寺宝温泉の発泡力は半端ないので、血行促進の効果が増し、さらに単純温泉というバランスよくミネラルが入った温泉とナトリウム―塩化物泉の混合ゆえ、相乗効果で、湯からあがると、身体に熱を貯め込んだ感じがして、思わず横になりたくなります。でもひとたび眠りから覚めた時は身体が軽くなっています。それだけパワーがある温泉なのです。

ここの宿泊施設では湯治ができます。和室の客室には簡単なキッチンが付き、Wi-Fiが使用できる多目的ルームもあります。鍋釜も借りられます。長岡の食材を買い込んで、ここで4~5日滞在の湯治は身体のメンテナンスになります。とりわけ、冷え性の方にもおすすめしたいですが、基礎代謝も上がるんじゃないか、と思うほどのあたたまり力。血行がよくなれば神経痛にも期待できます。でも、全国に知られたら、行きたい時に予約が取れなくなりそうなので、あまり人に言いたくないのが本音です。

宿泊の場合を記しましたが、もちろん日帰り入浴でもこの泡感の至福は体験できます。湯は少しぬる目。目をつむり、のんびりとゆったりとした気持ちで、湯に身を委ねてください。目を開けた時には全身気泡をまとっています。

寺宝温泉 西側浴槽

寺宝温泉の西側浴槽。

寺宝温泉湯治客室

車いすにも対応できるバリアフリーの客室。

寺宝温泉外観 文字トリミング

寺宝温泉
[住所]新潟県長岡市寺宝町82番地
[電話]0258-28-4126
[営業時間]10~3月 7:00~21:004~9月 7:00~22:00
[定休日]不定休
[料金]大人700円・子ども500円
平日17:00~19:00 大人600円・子ども400円
平日19:00~閉館まで 大人500円・子ども300円
※宿泊料金などはお問い合わせください
[HP]www.eigyou.com/jihou/

 

温活におすすめ、交互浴ができる

寺泊温泉 北新館

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寺泊温泉 北新館(てらどまりおんせん ほくしんかん)は「強食塩泉」と「炭酸水素冷鉱泉」の2つの源泉があります。一つの温泉旅館に2つ源泉があるなんて、嬉しい!!

強食塩泉は、湯船に注がれる湯の温度以上に、温まり効果を感じることができます。入浴してしばらくすると、玉のような汗が顔じゅうに浮かびます。それでもずっと入っていると、どくどくと汗が流れ出る。湯上りの爽快感! この時に、湯に浸かる前は身体が冷えていたことに気づくのです。自覚していなくとも、冷えていることはよくあります。

食塩泉は、海に囲まれている島国・日本の特徴でもあり、まるで海水のようなナトリウム濃度の高い温泉が湧いています。温まり効果の秘密は、入浴で血行がよくなった上に、湯に浸かっている間に肌に塩の膜が張るからで、これにより保温と保湿効果があがるのです。特に北新館の強食塩泉の効果は抜群です。

もうひとつの源泉である「炭酸水素冷鉱泉」は、細かい気泡として見える炭酸ガスが血行促進を促します。やはり温まりの湯なのです。

入浴後は、火照る体を落ち着かせるためにも、充分な水分補給をして、休むことが大切です。

強食塩炭酸水素冷鉱泉とも抜群の温め力を発揮します。2つの湯を行き来する交互浴で、よりホカホカになります。温活を心がけておられる方、北新館で交互浴をお試しください。信じられないくらいに温まることで、身体が軽く感じるはずです。

寺泊北新館玄関

寺泊温泉 北新館
[住所]新潟県長岡市寺泊年友1039
[電話]0258-75-2172
[営業時間]日帰り/10:30~15:00(ご予約のお客様で混み合う日はお断りする場合がございます)
[定休日]不定休(平日は事前に電話でお問い合わせください)
[料金]日帰り/大人600円・子ども300円
[HP]http://hokushinkan.com/
※宿泊プラン・日帰りプランはホームページをご覧ください。

 

絶景がのぞめる

えちご川口温泉

えちご川口温泉-露天風呂

えちご川口温泉の露天風呂からの眺めーーー。

信濃川と魚野川が合流し、この地域の肥沃な土壌を生んでいます。それゆえここから川と田んぼを眺めると、これこそが米処の長岡の風景であり、喜びを感じられるので、私は好きです。隣接してあるサンローラに宿泊した時に、客室から眺めた雄大な夕景が今も脳裏にやきついています。こうした田んぼに水がはる春も美しいけれど、絶景雪見温泉もまたオツ。

えちご川口温泉からの、冬の雄大な眺め。

えちこ川口温泉貸し切り風呂

小さな子どものいる家庭にもおススメの「貸切家族風呂」もあります。

湯はナトリウム濃度が非常に高く、両手で湯をすくいあげると、ねっとり、とろりと、重量感があります。入浴の際には必ず湯の重たさを感じてください。ナトリウムの豊富さミネラルが抜群のあたたまり効果を発揮します。湯そのものにパワーがあります。ただ、負けない様にお気を付けください。湯あたりしないためには、入浴前は十分に水分をとり、入浴後は横になって休息をとってください。

そしてここには貸し切り風呂もあります。「温泉はどんな人にも平等にあるべきもの」という考えに基づき、足腰の弱った方や体の不自由な方にも温泉で寛いでほしいという優しいバリアフリー温泉です。濃厚な湯と人の優しい気持ちに感謝しながら、いつもえちご川口のお湯を頂戴しています。

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えちご川口 ホテルサンローラ・えちご川口温泉
[住所]新潟県長岡市川口中山2515-4
[電話]0258-89-3000
[営業時間]10:00~21:00(最終受付 20:00)
[定休日]第1・3・5火曜日
[料金]10:00~18:00 大人700円・子ども550円・幼児100円
18:00~21:00 大人600円・子ども450円・幼児100円
[HP]http://www.hotel-sunrolla.jp/
※宿泊プラン・日帰りプランはホームページをご覧ください。

 

以上となりますが、下線の引かれた太字だけを眺めてみてください。昨今、女性誌や旅雑誌で話題の言葉「パワースポット」「温活」「美肌効果」「湯治」「炭酸泉」「バリアフリー」「美肌効果」「自家源泉」「絶景」「雪見」が並びます。ポテンシャルを感じずにはいられない、それが長岡の温泉です。

付け加えて、私からお願いがあります。新潟県は全国第3位の温泉地数を誇ります。しかし、意外に有名温泉地が少ない。それでも温泉地として成立しているのは、地元の人がよく利用するからです。県内需要で成り立つのが新潟の温泉の特徴。

この素晴らしき湯を守り繋ぐために、皆さん、長岡の温泉をお訪ね下さい。

 

Texts:Mayumi Yamazaki

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