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【天然記念メシ】湧き水珈琲と食す、フレンチならぬ「麩レンチトースト」!

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天然記念メシ長岡食べる
天然記念メシ長岡食べる
2016年 12月 11日 | な!ナガオカ スタッフ

「長岡でしか食べられない」「ほかの人が思いつかないであろう組み合わせ」「その店がなくなったらもう二度と食べられない」――。

長岡に存在する、そんなグルメをご紹介する連載企画「天然記念メシ」。

第3回は、「越後屋珈兵衛」をご紹介する。

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「越後屋珈兵衛」は、20種類以上という自家焙煎のコーヒー豆を、ネルドリップや水出しで楽しめる喫茶店。雰囲気も良く、コーヒー好きにはぜひ一度訪れていただきたい店だ。

一見すると、落ち着いた雰囲気の純然たる喫茶店である。しかし、こちらの店には、なんとも長岡らしいメニューが存在する。

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店内に入ると、ちょうど焙煎機が稼働中。ぶんぶん回り、いい香りが漂ってくる。

店主の加藤幹男さん。一杯一杯、丁寧に淹れてくれる。

店主の加藤幹男さん。一杯一杯、丁寧に淹れてくれる。

「(焙煎機がガンガン回っている光景は)いつも見られるものじゃないから、タイミングがよかったねえ」と気さくに迎えてくれたのは、店主の加藤さん。和装姿が素敵な、さながら職人さんのような出で立ちである。

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メニューを見ると取り扱う豆の種類の多さに驚くかもしれないが、コーヒーに詳しくない方でもご安心を。店主おすすめのブレンドがあるので、「こういうコーヒーが飲みたい」とオーダーすれば、きっと口に合うコーヒーを淹れてくれるはずだ。

「柴又ブレンド」なんていうメニューもあるのは、ご主人がかつて東京で喫茶店を出店していたことにちなんでいる。寅さんでおなじみ葛飾柴又で15年間喫茶店を営み、その後長岡に帰郷してオープンしたのが「越後屋珈兵衛」だ。

 

老舗の車麩をまるっと使用!
お麩と甘味の意外な相性

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さて、今回の目的である天然記念メシをさっそく注文。

こちらが、その名物メニュー「麩レンチトースト」だ。

パンを使ってつくられる「フレンチトースト」に対し、こちらはなんと「車麩」をまるまる使ってつくられている。真ん中に穴が開いているドーナツ型の麩の特徴を活かし、その部分ににどっしりとアイスクリームが乗っているのだ。

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使っているのは、長岡市で明治時代から作られているという「木宮(きみや)商店」の車麩。大判の麩で、膨らみやすく、それでいて形を保ちやすいという。そして、味を吸いやすいのが大きな特徴だ。

「麩ってアイスやはちみつに合うのだろうか……?」というパッと見の疑問を裏切り、非常に相性の良いメニューだった。

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カリっとした表面と対照的に、中身の食感は柔らかい。アイスクリームとはちみつの味がよく染み込んでいる。麩の食感もしっかりと残っており、甘い味に負けてはいない。

それもそのはず、こちらのメニューは仕込みにまるまる一晩をかけている。染み込みやすい麩を探し、戻し方にも独自の工夫をこらしているという。

ちなみに、なぜ「木宮の車麩」を使っているのだろうか。その理由を加藤さんにお聞きすると、

「味云々というよりも、昔から見慣れているパッケージだったから。私は煮物とかは作らないので、麩レンチトーストをやろうと思ったときに初めて車麩を買いに見てまわったのですが、市内のスーパーマーケットなら大抵置いてあるし、何より子供のころから台所に置いてあった懐かしいパッケージだったので、思わず決めてしまいました(笑)」とのお答えが。

「車麩のパッケージの裏に書いてある住所を見たら店のすぐご近所さんだしね」

一見、寡黙な職人さん風ながらも、とっても気さくな加藤さん。

一見、寡黙な職人さん風ながらも、とっても気さくな加藤さん。

お店には長岡の栃尾地区の特産品である「あぶらげ(油揚げ)」を使った「あぶらげドッグ」や「あぶらげピザ」など、長岡らしさを感じるメニューがほかにもある。

「あぶらげを使っているのも車麩を使っているのも、地元の人にこういうおもしろい食べ方もあるよっていうのを提示したい思いもあるんですよね。うちは駅近なので観光や出張で来られた方が寄っていかれることもあるので、車麩やあぶらげを土産に買っていってもらえたらうれしいなあ」と加藤さん。

「麩レンチトースト」は、一見するとどうしてもダジャレ要素を感じてしまうネーミングだが、店主・加藤さんのこだわりと地元に対する並々ならぬ想いが詰め込まれている、このお店でしか味わえない長岡らしい逸品なのだ。

ということで、天然記念メシに認定!

 

コーヒーはご主人が汲んできた湧き水で!

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麩レンチトーストをオーダーする際は、ぜひこだわりのコーヒーとともに召し上がっていただきたい。「飲みくらべセット」は特におすすめ。お好きなコーヒーメニューとともに、ご主人が自らの足で各地を巡り、汲んできた湧き水を使った限定コーヒーが1杯ずつ楽しめるのだ。

この日使用されていた湧き水は長岡市旧小国町の「天神山の岩清水」だった。「使う湧き水によって全然味が変わってくるんだよ」と加藤さんは話す。

訪れた湧き水採取地は数知れず。なんと、今まで訪れたところ、これから訪れたいところをGoogle Mapにマッピングし、一言コメントも添えているというこだわりぶり。飲みものではあるけれど、これもまた、長岡ならではの立派な「天然記念メシ」だろう。

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最初、オーダーした際には気づかなかったのだが、「麩レンチトースト」の下には「はれんちトースト」なるメニューが。「はれんちトースト」! 何という名前だろう……ということで詳細を伺うと「ああ、ハニートーストだよ(笑)。あれ? 知らない?」との答えが。

その昔、バブルの時代に「フレンチコーヒー」と「ハニートースト」を同時にオーダーした男性が、うっかり混ざって「はれんちトースト」と言ってしまったのが由来とか何とか……。

このように、こだわりをしっかり打ち出しつつも愉快な要素がところどころに散りばめられていて、飽きさせないお店である。

 

看板猫にもご注目

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お店に行くと、まず黒猫のナッツが出迎えてくれる。とても人懐っこいので、お客さんのところから離れずずっと足元にいることも。ナッツ目当てに通う常連客も少なくないとか。猫好きにもおすすめのお店だ。

 

「天然記念メシ度」評価

味のインパクト ★★★★☆
お店とメニューのギャップ ★★★★☆
店主の挑戦度 ★★★★☆
長岡らしさ ★★★★☆

 

珈琲と猫と煙草と… 越後屋珈兵衛
[住所] 新潟県長岡市東坂之上町1-3-1 大橋ビル 1F
[電話番号] 0258-84-7111
[営業時間] 10時~20時
[定休日] 月曜
[駐車場] なし

 

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