まちを知る
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すべての人に居場所と生きがいを。「UNE」が創出する包摂型コミュニティの新しい風景【後編】
新潟県長岡市栃尾地域の一之貝(いちのかい)。2011年の春、この人口300人ほどの集落に地域活動支援センター「UNEHAUS」を開き、始動したNPO法人UNE(うね)は、誰もが自分らしく安心して生きられる社会の構築を目指し、農業と福祉に軸足を置いた事業に取り組んでいます。 前編では、UNEHAUSの大広間で平日のお昼にオープンする農家レストラン「うねごはん」のレポートと、代表理事の家老洋さん
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バイオ肥料を活用した農業で障害者雇用をオープンに。「夢ガーデン」に見る循環と包摂の未来
SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が広く周知されるようになり、企業や自治体もそれぞれの取り組みに着手する中、2021年に内閣府が公募した「地域バイオコミュニティ」に認定された新潟県長岡市でも、企業や大学などと連携し、再生可能な循環型社会を目指そうという機運が高まっています。 長岡市の栃尾エリアにある「夢ガーデン」は、下水汚泥を微生物の力によって発酵分解した肥料やそれを使って育てた山菜・
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パワースポット王国をPRするUターンデザイナー。その眼に映る「これからの観光」とは?
2020/11/14 新潟県長岡市の山間地にある栃尾エリア。名物の分厚い油揚げ=“あぶらげ”で有名だが、実は、珍しい寺社の宝庫としてマニアに認知されていることをご存じだろうか?小さなまちのあちこちには多数の神社が鎮座しており、上杉謙信が初陣の頃に拠点にしていたゆかりの地であったり、受験生がご利益を授かるための珍しい作法があったり、はたまた男性器の御神体を祀っていたり……。それぞれが唯一無二の個性
ひとを知る
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まるで秘密基地!長岡・栃尾にひっそりと佇むツリーハウスに日本屈指のビルダーを訪ねた
「まるでファンタジーの世界に来たみたい……」訪れるものは、誰もがきっとそんな言葉を口にするだろう。新潟県長岡市・栃尾地域の杉木立にひっそりと佇むツリーハウスがある。北欧やジブリアニメのような世界観を醸し出しながら自然と一体化しており、円柱型でとんがり屋根のビジュアルが愛らしい。大人も子供も自由に遊ぶことができる、まるで秘密基地のような場所だ。こちらを手がけたのは、栃尾在住のログハウス職人・馬場弘至
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【長岡蔵人めぐり 第12回】「きれいな酒」の秘密は米の扱いにあり!伝統を守りつなぐ諸橋酒造
酒どころ新潟県長岡市の16蔵を巡る本企画。今回訪れたのは、山間地・栃尾地域にある「諸橋酒造」です。170年以上の伝統を誇る老舗酒造が、その酒質を変化させないために努めていることとは何でしょうか? 伝統を守り続けるだけでなく、新たな可能性を追求するための挑戦についても伺いました。 おいしい水に恵まれた 山間地で醸す伝統の酒 [caption id="attachment_1
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すべての人に居場所と生きがいを。「UNE」が創出する包摂型コミュニティの新しい風景【前編】
長引くコロナ禍と戦争、生活を直撃する物価高など、気分が沈みがちで希望が見出しにくい昨今。助けを必要とする人も急増する中、それぞれに国と自治体の支援がくまなく行き渡ることが理想ではありますが、そこに辿り着けない、セーフティネットからこぼれ落ちてしまう人たちもいます。その存在をいち早く発見して救い上げ、行政と連携してしっかり支えていくために、地域の中での細やかな目配り・心配りは欠かせません。 新
ものを知る
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ワイン造りはまちづくり。長岡・栃尾産日本ワイン「T100K」の先にある「まちの未来像」
2021.10.21 市内に16の蔵を有する酒どころ、新潟県長岡市。個性豊かな酒蔵が勢ぞろいする“発酵・醸造のまち”だが、注目すべきは日本酒だけではない。ここ数年、市内で栽培したぶどうで醸造する「日本ワイン」がじわじわと人気を集めている。 実は、「日本ワイン」と「国産ワイン」はまったくの別もので、前者は国内で栽培されたぶどう100%を使用するのに対し、後者は海外から輸入した濃縮果汁などを国
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【天然記念メシ】油揚げをディップ! amicoの「とちおチーズフォンデュ」
2017.2.25 「長岡でしか食べられない」「ほかの人が思いつかないであろう組み合わせ」「その店がなくなったらもう二度と食べられない」――。 長岡に存在する、そんなグルメをご紹介する連載企画「天然記念メシ」。 第4回は、栃尾の名物を使った、イタリア料理店の逸品をご紹介します。 [caption id="attachment_5402" align="alignnone" wi
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「油っぽくない、あぶらげ」 そこに隠された秘密とは…
2016/7/20 佐野豆腐店 佐野佐敏さん 綾子さん 亮介さん 名物を生んだ、熟練の手仕事。 長岡市栃尾旭町。雁木通りを歩くと「名物あぶらげ」の看板が目に飛び込んできます。青いのれんが目印の佐野豆腐店を営むのは、佐野佐敏さん(64歳)とそのご家族。お店の売りは、もちろん、あぶらげ。 ふっくらとした皮のやわらかさと、さっくりとした油ぽっくない仕上がり。そこには店主、佐敏さんのこだわりがありま