まちを知る
-
バイオ肥料を活用した農業で障害者雇用をオープンに。「夢ガーデン」に見る循環と包摂の未来
SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が広く周知されるようになり、企業や自治体もそれぞれの取り組みに着手する中、2021年に内閣府が公募した「地域バイオコミュニティ」に認定された新潟県長岡市でも、企業や大学などと連携し、再生可能な循環型社会を目指そうという機運が高まっています。 長岡市の栃尾エリアにある「夢ガーデン」は、下水汚泥を微生物の力によって発酵分解した肥料やそれを使って育てた山菜・
-
パワースポット王国をPRするUターンデザイナー。その眼に映る「これからの観光」とは?
2020/11/14 新潟県長岡市の山間地にある栃尾エリア。名物の分厚い油揚げ=“あぶらげ”で有名だが、実は、珍しい寺社の宝庫としてマニアに認知されていることをご存じだろうか?小さなまちのあちこちには多数の神社が鎮座しており、上杉謙信が初陣の頃に拠点にしていたゆかりの地であったり、受験生がご利益を授かるための珍しい作法があったり、はたまた男性器の御神体を祀っていたり……。それぞれが唯一無二の個性
-
撃っても楽しい、撃たれても楽しい。20年続くサバゲー「あぶらげHILL」の魅力とは?
2018.9.15 大きくてふっくらとした「栃尾のあぶらげ」で有名な長岡市栃尾。その山奥で20年以上もの間、「あぶらげHILL(ヒル)」というサバイバルゲームが開催されているのをご存知だろうか? 月に3回程度の定期戦があり、50名近い参加者がバトルを繰り広げているという。それにしても、「あぶらげHILL」という命名の由来とは?そして、このイベントが長く愛され続ける理由とは?その謎を探るべく、筆者
ひとを知る
-
長岡・栃尾に現れた「木の魚が泳ぐ」水族館。人の縁が命を吹き込む加治聖哉さんの廃材アート
2021.9.17 長岡の水族館といえば、日本海に浮かぶ『寺泊水族博物館』を思い出す人もいるかもしれません。しかし、海とは真逆の山間部である栃尾『杜々の森』に2021年、水族館がオープンしたとの話が舞い込んできました。山の中に水族館……? そう、これはその名も『廃材水族館』。そこに水槽はありませんが、木でできたイワシの大群やカジキの姿が見えます。それらの海の生き物は、新潟県村上市出身で長岡造形大
-
【長岡蔵人めぐり 第一回】伝統を守りつつ、若者への浸透を! 挑戦を続ける越銘醸
2019/12/17 市内に16もの酒蔵を有し、国内でも有数の酒どころとして知られている新潟県長岡市。これだけあると、例えば都内でもふらりと入った居酒屋で長岡の酒に出会うことも珍しくなく、店主がその酒のファンであることもしばしば。 しかし、酒だけでなく酒を造る酒蔵のファンも増やしたい! その魅力をお伝えするのが『な!ナガオカ』の使命! ということで、今回から長岡の酒蔵で働く方の思いを交えて
-
職人とデザイナー。回り道のすえ「手漉き和紙」を天職とした2人の物語
2018.8.19 日本が誇る伝統工芸のひとつ、手漉き和紙。日本における紙づくりの始まりは、経路には諸説あるものの約1500年前には大陸から伝来したとされ、そこから独自の進化を遂げた。2014年にはユネスコ無形文化遺産に「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」が登録されている。ライフスタイルの変化で市場が縮小する中、現在も和紙の産地は全国に点在するが、知る人ぞ知るメッカが新潟県。長岡市小国地域では
ものを知る
-
ワイン造りはまちづくり。長岡・栃尾産日本ワイン「T100K」の先にある「まちの未来像」
2021.10.21 市内に16の蔵を有する酒どころ、新潟県長岡市。個性豊かな酒蔵が勢ぞろいする“発酵・醸造のまち”だが、注目すべきは日本酒だけではない。ここ数年、市内で栽培したぶどうで醸造する「日本ワイン」がじわじわと人気を集めている。 実は、「日本ワイン」と「国産ワイン」はまったくの別もので、前者は国内で栽培されたぶどう100%を使用するのに対し、後者は海外から輸入した濃縮果汁などを国
-
【天然記念メシ】油揚げをディップ! amicoの「とちおチーズフォンデュ」
2017.2.25 「長岡でしか食べられない」「ほかの人が思いつかないであろう組み合わせ」「その店がなくなったらもう二度と食べられない」――。 長岡に存在する、そんなグルメをご紹介する連載企画「天然記念メシ」。 第4回は、栃尾の名物を使った、イタリア料理店の逸品をご紹介します。 [caption id="attachment_5402" align="alignnone" wi
-
「油っぽくない、あぶらげ」 そこに隠された秘密とは…
2016/7/20 佐野豆腐店 佐野佐敏さん 綾子さん 亮介さん 名物を生んだ、熟練の手仕事。 長岡市栃尾旭町。雁木通りを歩くと「名物あぶらげ」の看板が目に飛び込んできます。青いのれんが目印の佐野豆腐店を営むのは、佐野佐敏さん(64歳)とそのご家族。お店の売りは、もちろん、あぶらげ。 ふっくらとした皮のやわらかさと、さっくりとした油ぽっくない仕上がり。そこには店主、佐敏さんのこだわりがありま