バイオ肥料を活用した農業で障害者雇用をオープンに。「夢ガーデン」に見る循環と包摂の未来
SDGs(持続可能な開発目標)という言葉が広く周知されるようになり、企業や自治体もそれぞれの取り組みに着手する中、2021年に内閣府が公募した「地域バイオコミュニティ」に認定された新潟県長岡市でも、企業や大学などと連携し、再生可能な循環型社会を目指そうという機運が高まっています。 長岡市の栃尾エリアにある「夢ガーデン」は、下水汚泥を微生物の力によって発酵分解した肥料やそれを使って育てた山菜・
親となり、家となる。子どもたちの長い人生とともに歩む児童養護施設「双葉寮」の日常
2021年12月、2023年度に創設予定の「こども庁」が「こども家庭庁」へと名称変更される方針が発表され、物議を醸した。“子育ては家庭で”といった旧態依然のステレオタイプが滲み出る名称に、違和感を覚える人が少なくなかったのではないか。「家庭」という言葉が温かく響く人ばかりではない。正反対の心情を抱く人や、具体的なイメージを抱くことのできない人もいる。 様々な事情により家庭で暮らすことが難しく
「地域と歩む障害支援」とは何か。アート制作販売から広がる「工房こしじ」の共生の輪
アール・ブリュットという美術用語をご存じでしょうか。正規の美術教育を受けていない人が、既存の表現方法にとらわれずに制作したアートの総称で、障害のある人のアートもそのうちに含まれます。そうした作品をデザインとして商品化する試みをしている事業所があると聞いて、長岡市越路地区にある「みのわの里工房こしじ」を訪ねました。ここは一般企業等で雇用されることが困難な障害を抱えた人に働く場(障害事業所)を提供した