ふるさと納税で人気爆発の長岡のもち。よしもと「住みます芸人」がその理由に迫る

2016.12.3

どうも!「農業で住みます芸人in長岡」チカコホンマです。え? そんなの知らない? では最初に私の自己紹介からさせていただきます。

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「農業で住みます芸人」とは?

「農業で住みます芸人in長岡」とは、よしもとの芸人が1年間、農業や地域での活動を通じて「農業の魅力とは?」「この地域の魅力とは?」をテーマに、「ありのままの農家や地域の姿」をわかりやすく発信。若い人たちに「これからの農業のスタイル」を提案する企画のこと。

私自身、よしもとに所属している芸人で、半年ほど前から実際に長岡市の和島地域に移住し、農家さんに弟子入りし、ネタも作らずに、お米やお野菜などばかり作ってきました。

正直芸人としてどうかと思いますが(笑)、農業に従事し、充実した毎日を送っています。今後は作物のみならず、笑いも収穫できるように日々奮闘していく所存です。関係ないですが体重は一俵半です。体重だけでも覚えてくださいね!

 

なぜおもち工場なのか?

そんな私が今回、「な!ナガオカ」ライターとして、長岡のおもち工場に潜入取材をすることになりました。というのも、長岡市が募集するふるさと納税キャンペーンの返礼品で、ここ最近圧倒的な伸びを示しているのが、JA越後ながおかが提供しているもち米「こがねもち」を使った長岡の「もち」らしいんです。

「こがねもち」の何がそんなにも多くの人を惹きつけているのでしょう? 私も「こがねもち」を作っている一人として気になる!

ということで、長岡産の「こがねもち」100%にこだわったストイックなもちづくりをしているJA越後ながおかの長岡もち工場へお話しを聞きに行くことに。ここの人なら「こがねもち」の魅力を存分に語ってくれるはず!

しかも取材のついでにおもちもいっぱい食べられるかもしれません。こう見えてお餅は大好きです。え? 見た目そのままもちが好きそう? そうですか。

 

イケメン工場長といざ潜入……!?

意気揚々と工場へ行くと、工場長の渋木豊さんが出迎えてくれました。お名前の通り渋いたたずまい! ダンディー!

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この道20年という工場長の渋木さん。会った瞬間そのダンディーさにヤラれ、お餅よりも工場長を食べたいなぁと思ったのはここだけの話。

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「こがねもち」の魅力を聞く前に、まずは工場を見学させてもらいます。工場長と一緒ならすんなり入れるかと思っていましたが、ナメてましたね。工場の中は「クリーンルーム」なので、入り口では半端ない厳重な除菌が私を待っていました。

いそいそと無塵服(無じん服)に着替え……こんな姿に。

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はい。おもち系女子です。「いやむしろミスタータ○ヤマンやないか」と思ったあなた、座布団3枚。

完全防備をして、カメラマンさんと共にいよいよ工場内へ向かいます。が、ここで思わぬアクシデントが。

渋木さん「あ、カメラはここまでです」

なんとカメラの持ち込みはNG! 衛生面は厳重に管理されてますもんね……。加えて貴金属もダメでした。それにしても、徹底されています。ぬかりない。私はそんな女になりたい。

さあ除菌を終えて、いざまいらん!

 

全身を包み込むおもちの良い香り!!!

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工場内に入ったとき、まず私を出迎えてくれたのは、何とも言えないおもちの良い香りでした。この匂いを嗅ぎながら天に召されたいほど。

「そうかここが天国か」

うっとりしている私の横を、ベルトコンベアによって蒸したての『こがねもち』が運ばれていきます。ホヤホヤの“巨匠”は、光り輝く宝石のようで、溢れ出るよだれを制御するのに必死でした。

渋木さん「この工場では、繁忙期の今はだいたい1日6tを生産しています。1年間の生産量は約250tで、そのうちの230tくらいを9月中旬~12月の繁忙期に生産しています。米は玄米で倉庫に冷蔵保存しているものを、使用する直前に精米して使っています。もちは新米だからおいしいというわけではなく、米のでき栄え次第なんです。」

ちなみに今年の米は豊作だったものの、夏が暑かったせいもあって例年より質が少し落ちるとのこと。だから保存している米も使って質を保つんですね!

なるほどとうなずく私の横を運ばれていく蒸された巨匠。まるでテーマパークのアトラクションのようなおもち専用ロボのもとへと移動します。

長岡市1

写真提供:JA越後ながおか

ゾドゥーン!! ゾドゥーン!!

すさまじい音を響かせながらもち米をこねまくってるこのロボ。1分間に60回も巨匠をこねあげているそうです。お米の粒が残らないよう、一生懸命こねあげてました。そして、恐る恐る近づいてみると……

なんて素敵なフォルムなの!!!!

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写真提供:JA越後ながおか

人の手だと何時間もかかるけど、ロボの力ならものの数分でこんな素敵なフォルムが生まれます。まんべんなく突き上げられ、コシと伸びも生まれています。そして、愛しいほどの艶めき。胸がトキメキました。

そのあとは、プレス機で一枚のお餅に平たく伸ばします。

のばし2

写真提供:JA越後ながおか

そして、冷蔵庫へ。丸2日ほど、冷やして固めます。冷蔵庫の中に渋木さんと2人で入りました。体は冷えましたが、私のハートは熱を帯びていました。

お次は丸2日間冷やして固まったおもちちゃんを、切断していきます。さっきまで私の目の前にいたツヤモチな巨匠は、しっかりと固形のおもちへと変化を遂げていました。しっかりとスリットも切り込み、いよいよ見たことのある姿に。

その様子を見ながら、渋木さんがもち工場で働き出した30年前の思い出を話してくれました。

渋木さん「昔はあんな機械なんてなくて、ほんとに小さいもちをつく機械が4つあったくらいでした。手でついているのと大して変わらない大変さでしたね(笑)。それから、温度管理も衛生管理もどんどん厳しくなって、今はクリーンルーム内で、昔とは比べ物にならない速さでおもちをついています」

渋木さんが手でついたおもちなら、私大歓迎です!!

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写真提供:JA越後ながおか

切られたおもちは包装され、いざ旅立ちの時。しっかりと人の目で確認し、安心安全かつ新鮮な状態でみなさんのご家庭に届くようにチェックが行われます。

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もち米とお水。それ以外は何ひとつ混じってない天下逸品の『こがねもち』。沢山の従業員の方のぬかりないチェックを潜り抜けたもち界の先鋭達……その勇姿に感動を覚えつつ、工場から出たところ、渋木さんの口からこんな素敵なセリフが。

渋木さん「つきたてのおもち、食べる?」

もちだけに、もちろん食い気味で「はい」と返事をしたのち、工場内の事務所の方でつきたてのおもちを、「砂糖醤油」という私が好きな四文字が詰まった魔法のタレをつけて、いざ、試食。

ンハァ~~~~~~~~~!!

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舌が溶けそうなほどの半端ない甘味、そしてしっかりと伸びもある。そして砂糖醤油がさらにお餅のうまみを引き出してくれていて、一瞬にして口の中を楽園に変えてくれました。

ンハァ~~~~~~~~~!!(二回目)

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そして、コシもしっかりとあり、かけがえのない咀嚼を素敵な時間にしてくれます。今ならもう、どんな罵声を浴びせられても構わない。実写版マキバ王と罵られても怒らない。それくらい、幸せな気持ちになりました。

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イケメン工場長インタビュー

と、至福の試食タイムが終わったところで、そもそもの目的だったもち米「こがねもち」の魅力について、渋木さんにお話しを聞きました。

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――おいしいつきたておもちをありがとうございました! ズバリ「こがねもち」の魅力とはなんでしょうか?

渋木さん「新潟で作っているもち米は、『こがねもち』以外に『わたぼうし』という種類があります。『わたぼうし』は米菓に使われることが多いですね。一方『こがねもち』はおもちやしょうゆ赤飯(しょうゆを使って味付けされた、長岡の郷土料理)に使用されます。おもちにしたときのコシや伸び、舌触りの滑らかさ、歯ごたえ、どれをとっても超一品なんです」

――だからこの工場では「こがねもち」100 %にこだわったおもちを作っているんでしょうか?

渋木さん「そうですね。もちの原料って基本的に米と水だけなので、もちの味には米の味が前面に出ます。味付けで売っているわけではないから、米の味とうまみそのもので勝負するしかないんです。そういう意味で『こがねもち』は最高の原料ですし、この工場では顔が見える生産者が作った『こがねもち』だけを使用しているので、米の品質が大きく変わらないのも大きなメリットです」

――全国のおもちファンに一言!

渋木さん「もちの全国的な消費量は減少傾向にあります。じいちゃんやばあちゃんが一緒にいる家庭では、今でもおやつにもちを食べるということもあるかもしれないけれど、今はほとんどが正月だけです。窒息する危険性が高いと、子どもに食べさせない人もいますし、ひとつ食べると茶碗一杯分なので、ダイエット志向の人たちにも人気がありません。

でも、ピザやお好み焼きのトッピングなど、新しい食べ方もいろいろされています。いろんな食べ方をいろんな人がしてくれて、おいしいもちをたくさんの人が食べてくれればうれしいですね。私たちは引き続き、素材で勝負を続けていきます!」

痺れました。おもちを食べながら、痺れました。「素材で勝負」というセリフは、ある程度自信がないと言えないセリフだと思います。私は、ただただおもちを食べながら、渋木さんのまっすぐな瞳に打ち抜かれました。

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視覚も聴覚も味覚も楽しめたもち工場。今年初めてお米作りに挑戦したからこそ、めぐり合えた今日という日。お米の偉大さを改めて実感した一日でした。

「こがねもち」を使った、おいしい長岡のおもち「きねつきもち」や「こがねの香」 は、長岡のふるさと納税で種類豊富に展開中。12月の期間限定商品もあるので、興味のある方はぜひ早めに「ふるさと納税 長岡キャンペーン!!~長岡ウマレ、長岡ソダチ~」のサイトへ。

 

1万円でもらえる返礼品リスト!

長岡市のふるさと納税の返礼品は、内容充実、バリエーションが広い! 大人気のおもちを始め、米、日本酒、日本海の幸、肉、スイーツなどなど。以下、10,000円以上の寄付でもらえる品物のほんの一例をご紹介します。

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特別栽培米 きねつきもち 3.6㎏  米どころ新潟が誇る、最高のもち米「こがねもち」100%使用。 臼と杵でつきあげました。きめが細かくコシと粘りがあります。

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ガレッジセール川田農園米(よしもと芸人米)5㎏  「農業で住みます芸人in長岡」として、市内でも有数の、お米がおいしい和島地域で、ガレッジセール川田広樹さんと、真剣移住したチカコホンマさんが、春の田植えから育ててきたお米です。

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日本酒ワンカップ10飲み比べセット 【山下清作「長岡の花火」風呂敷】  市内10酒蔵のワンカップ(10本)とおつまみ2品をセットにし、山下清作「長岡の花火」の図柄の風呂敷に包んでお届けします。

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鮭の味噌漬けと寒風干しセット  脂ののったサーモンを越後味噌漬けに漬け込みました。寒風干しにした紅鮭と銀鮭は風味豊かに仕上がりました。焼いてお召し上がりください。

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新潟県産ローストビーフ  新潟県産交雑牛のモモ肉を使用したローストビーフです。独自のたれに1昼夜漬け込みし、直火でゆっくりと時間を掛け、焼き上げました。

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乳酸菌発酵酒粕ジェラート「mui」12個セット  美容と健康にうれしい発酵食品として注目を集めている酒粕をさらに乳酸菌でダブル発酵させた全く新しいジェラートです。乳製品を使っていないのにとろけるクリーミーさが特徴。

ふるさと納税のお礼の品は、こちらの記事「月刊新潟Komachi編集部が選んだ、長岡ふるさと納税おすすめ品ベスト5」でも紹介中。

 

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