SNSで好評間違いなし! 桜の絶好フォトスポットin長岡
そろそろ桜の開花予報が気になる時季。つぼみから満開、散り際まで美しい桜の姿を写真に収めようと、プロアマ問わず多くのカメラマンがレンズを構える季節です。そこで今回は、新潟県長岡市で見ることができる桜の絶景スポットをご紹介します。
一本桜に、川沿い桜、雪国ならではの残雪桜など、実は長岡にはそこでしか見られない趣あるフォトスポットがいっぱい。いつもはご近所の桜で済ませてしまう人も今年はカメラやスマートフォンを片手に、春を感じる旅に出掛けてみてはいかがでしょうか。
栃尾の山奥の趣ある秘境桜
~栗山沢さくら広場~
長岡ICから車で約45分。栗山沢の村の中ほどにある栗山沢さくら広場(→Map)のたった1本のしだれ桜は、樹齢約120年、樹高約15メートル、幹の周りが2.25メートルの巨木。もとは仙台藩の奥庭にあった御止桜を、日露戦争当時、仙台砲兵隊に所属していた村人が種を持ち帰って育てたと伝えられています。
桜の開花に合わせて村のさくら広場で一日だけ開かれる村人の手づくりの観桜会があり、シャッターチャンスを狙うならこのイベントは見逃せません。昼間の壮大で優美な姿もさることながら、ライトアップされた夜の幻想的な姿は、どちらも一見の価値ありです。観桜会の詳細は栃尾観光協会(0258-51-1195)まで。
水面に向かって張り出す豪快な桜
~岩野~
非常にローカルな穴場となりますが、来迎寺駅から車で約15分、越路地区の焼田川沿い(→Map)に並ぶ桜。焼田川にかかる「やけたはし」を渡る時に見えます。川へ向かって力強く垂れ下がるような枝はとてもダイナミック。夜は水面に映る幻想的な薄紅色を楽しむことができるので、写真家さんたちの穴場となっているそうです。十分夜間対策をした上で撮影に臨んでくださいね。
雪と桜の貴重な競演
~比礼~
比礼から浦瀬町に抜ける榎トンネルの手前(→Map)に見えるのが、雪国ならではの「残雪桜」です。数年前までは雪が舞う中で咲く「雪中桜」を見ることもできましたが、今では樹齢60年以上の桜もあり、年々劣化しているので望みは薄め……。
長岡在住のアマチュアカメラマン、圡田義則さんいわく「今年はおそらく見られないでしょう」とのこと。しかし風情ある残雪桜はなかなか撮れないレアな一枚。中には状態の良い桜もあるので、来年、再来年に期待しましょう。
川沿いを彩る桜並木
~西裏公園周辺~
JR長岡駅から車で約10分、帝京長岡高等学校が目印の西浦公園(通称ワニ公園)(→Map)周辺も見事なフォトスポット。柿川縁まで枝を大きく張り出す姿が印象的な川沿い桜をカメラに収めることができます。住宅街にあり、近くに学校も多いため満開の時季は人でにぎわいますが、普段はとてものどかで落ち着ける場所です。「ワニ公園」名物のシュールなワニの石像も必見。
緑と薄紅のコントラスト
~寿~
長岡市に流れる信濃川水系・栖吉川の土手沿いに咲く桜並木。零れんばかりのソメイヨシノが咲き誇り、地元の人にも人気のスポットです。近くには原町公園や長岡中央浄化センター(→Map)などがあり、遊歩道になっているのでゆっくり歩きながらお花見が可能。
オススメの時間帯は夕暮れ。グリーンの芝生とピンク色の桜とのコントラストが絵になります。また、このエリアには数は少ない黄桜もあるとのこと。いつもと違う景色の撮影を楽しめそうですね。
穴場の撮影スポットが多数
~今宮公園~
芝生の広場を囲むように桜が咲く今宮公園(→Map)は、JR宮内駅から徒歩15分ほどのところにあります。滑り台などの大型遊具や芝生があり、遊歩道もあるので幅広い年代が楽しめるとあってお花見シーズンはファミリーでいっぱい。
しかし休日でもそこまで混雑しない穴場なので、ゆっくり桜見物をしたり撮影場所を探したりできます。桜の木1本1本が太くて大きいので、満開になるとかなり見応えがあります。桜越しに水道橋を見上げるアングルや、遊歩道沿いに咲くトンネルのような桜はSNS映えすること間違いなし。
上杉謙信ゆかりのしだれ桜
~香林寺~
天正年間に寺が建立された際、上杉謙信の母の死を弔うため、仙台の伊達城から移植されたと伝えられている一重の紅しだれ桜。400年以上の樹齢を誇り、長岡市の指定天然記念物です。高さは20メートルにも及び、満開の枝が風に吹かれてたなびく姿はまさに春爛漫。幹の一部が朽ちて空洞化しているのが惜しまれますが、空洞化した幹の中に延命観音が置かれているのも特徴です。
長岡市雲出町にある香林寺(→Map)の敷地内にあり、アクセスはJR長岡駅からバスで約30分。たどり着くのに少々時間はかかりますが、珍しい一重の紅しだれ桜をカメラに収めてみてはいかがでしょうか。
夜に浮かび上がる幻想的な姿
~福島江の桜並木~
長岡の中心部にある福島江沿いに約1kmにわたって続く桜並木です(→Map)。悠久山の桜より毎年開花が3、4日早いので、桜を心待ちにしている人には外せないフォトスポット。水面に着きそうなほど広がった約180本のソメイヨシノがいっせいに花を付ける姿は大迫力!
桜が咲いている期間は22時までちょうちんでライトアップされるので、昼だけでなく夜も気軽に散策できます。春風に吹かれて散った花びらが水面を桃色に染めるのも風情たっぷりなので、撮影するなら散り始めの時季も狙い目。JR長岡駅から徒歩10分とアクセスが良いのもうれしいですね。
城×桜の王道ショットを狙うなら
~悠久山公園~
JR長岡駅から車で約10分。「日本の都市公園100選」に選ばれ、桜の名所としても知られる公園です(→Map)。ソメイヨシノやしだれ桜、八重桜など合わせて約2,500本もの桜が、公園いっぱいに咲き誇ります。ベストフォトスポットは城をかたどった郷土史料館を見上げる位置。桜と一緒に構図におさめれば、情緒ある一枚が撮影できるはず。
また、4月7日(金)~5月6日(土)の30日間で行われる「悠久山桜まつり」は、長岡グルメが食べられる「おいしいもの広場」などもあり、たくさんの人でにぎわいます。夜はライトアップされるので、夜桜撮影にもおすすめ。ライトアップは桜まつり開催中の18時~22時30分まで。
そんな桜のシーズンに合わせて、「な! ナガオカ」からお知らせです。
長岡市の写真投稿サイト「越後長岡 地域の宝」と「な!ナガオカ」がコラボし、桜企画を実施します(~5月12日)。テーマは「長岡の桜」。専用応募フォームか、Twitter、Instagramで「#越後長岡地域の宝」と「#桜」「#お花見」のいずれかをつけて投稿してください。詳しくは「地域の宝」のホームページをご覧くださいね。
Text:Sonoko Imaizumi
Main Photo:Yoshinori Tsuchida