人一倍強い「健康」への想い。

「亡くなった家内の実家が長岡なんです」。桐生さんは新潟市内の生まれ。大学卒業後、就職した百貨店の最初の配属先が、長岡でした。「会社が終わると車を飛ばして悠久山に行くんです。それから夜の9時頃まで仲間とスキーをしていました。こんな幸せなところは、他にないと思いましたね」長岡の地がもたらしてくれた、もう一つの幸せ。それが同じ職場の2つ年上の先輩だった奥様との出会いでした。当時、奥様と桐生さんと3人で一緒に遊んでいた先輩こそが、今回タニタカフェの話を持ってきてくれた当本人でもあります。「縁というものは、本当に不思議なものですね」。二十年以上務めた百貨店を退職後、夫婦で鉄板焼きのお店を構えた桐生さん。先輩とは年に1度、年賀状のやりとりをする程度のお付き合いになっていましたが、奥様の訃報を知らせたあと、ようやく傷が癒えかかった頃に、桐生さんに声をかけてくれたのです。「妻は治療の難しい病気でした。だからこそ、健康に対する想いも人一倍強いのかもしれません。健康な体づくりのお役に立てるなら、こんなに嬉しいことはないと思いましたね」。

体にやさしいメニューは、すべてタニタが監修。一品一品、スタッフの真心が込められている。

体にやさしいメニューは、すべてタニタが監修。一品一品、スタッフの真心が込められている。

1日450人の大盛況。

飲食店で働いた経験は多少はあったものの、カフェの店長は初めて。すべてが手探りからのスタートでした。店長に採用されるやいなや、さっそく10日間の研修がスタート。7名のオープニングスタッフとともに、ケーキや珈琲のつくり方から接客の方法まで、タニタの講師から指導を受けました。「幸い調理師免許を持っているスタッフやパティシエ免許を持っているスタッフもいたんですが、ほとんどが素人集団。はじめはどうなることかと思いました」。オープン当日の11月2日は、初日に450人ほども来店。その後も次から次へと客足は途切れることなく、始めの1ヶ月間は目が回るほどの忙しさでした。オープンから半年がたった今は、メニューの充実を図る余裕も生まれました。タニタの監修のもと自分たちが主体となってつくった新メニュー「おにぎりセット」もおかげさまで好評。「みなさんに喜んでいただけるメニューをこれからもつくっていきたいです」。

おにぎりには、こしひかりより、ふっくら炊ける金芽米を使用。体が温まるベジタブルチャウダーとセットで650円。

おにぎりには、こしひかりより、ふっくら炊ける金芽米を使用。体が温まるベジタブルチャウダーとセットで650円。

接客は、笑顔で元気良く。「元気がないとお客様にも伝わってしまうでしょう?」

接客は、笑顔で元気良く。「元気がないとお客様にも伝わってしまうでしょう?」

 

いいチームワークが、いいカフェをつくる。

桐生さんには、お店に立つときに必ず心がけていることがあります。「僕自身が、いつも元気であること。それがお店のファンをつくるためにも大切だと思うんです」。健康な体づくりのために、タニタカフェから徒歩30分ほどの場所にアパートを借り、毎日歩いて出勤をしている桐生さん。「活動量計で図ると、体を動かしている割には脂肪がついてるんです。これは、美味しいものをお店で普段から食べているからでしょうね」。最近一番嬉しかったのは、スタッフの気持ちが一つになっているのを感じたこと。「新しいメニューができたときに、早く覚えようと出勤の日じゃないのに職場に来てくれる人もいて。みんなで教え合う光景を見たときに、胸がいっぱいになりました」。桐生さんを中心とするタニタカフェのスタッフのチームワークが長岡の新名所を支えています。

 

タニタカフェの志

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長岡のみなさんが元気に歩いて、

タニタカフェへおいでいただきますように!!

タニタカフェは、長岡のみなさんの健康をお守りする場所であることはもちろん、若者が集まる場所や、新しいイベントを発信していく場所としても活用してもらうことで、町おこしに貢献できたらうれしい。私が元気に仕事ができるのは、あと10年くらいだと思うんです。長岡に骨を埋める覚悟で来ましたから、長岡のためになることは、なんでもやりたいと思っています。

※この記事は2015年7月に作成いたしました

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