まちを知る
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川と生き、山と暮らしてきた人々の息遣いが聞こえる。謎の民謡「天神ばやし」を追って(後編)
新潟県のほぼ中央に位置し、信濃川と魚野川の合流地点に広がる長岡市川口地域。天神ばやしはこの地の祝いの席では欠かすことのできない歌だ。前編では川口地域で取材を行い、この祝い唄が現在どのような場で歌われてきたのか、その現状を探った。そこでわかったことのひとつが、天神ばやしの担い手たちですらこの歌がどこからやってきたのかわからないということだった。人から人、さらに言えば立派な記録などそうそう作って残しよ
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川と生き、山と暮らしてきた人々の息遣いが聞こえる。謎の民謡「天神ばやし」を追って(前編)
新潟県長岡市・川口地域。かつては隣接する小千谷市や魚沼市とともに「北魚沼郡」を形成し、2010年に長岡市に編入されたのちもある種の「飛び地」のような形で、中心部とは違った独自の生活文化を紡いできた地域である。 この地域に、「天神ばやし」という民謡が伝わっている。2014年に長岡市が「地域の宝」と銘打って保全を目指している伝統文化のひとつではあるが、川口以外の地域出身である編集部メンバーも誰ひ
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コスプレイヤー必見! 移住者が運営する、長岡の「施設まるごと貸切ロケ地」
2020/1/9 有名漫画家やアニメーターを数多く輩出し、日本海側最大級の同人誌即売会「ガタケット」やマンガ・アニメの祭典「がたふぇす」などサブカルチャーの盛り上がりを見せる新潟県。愛好家の中にはお気に入りのキャラクターになりきるコスプレを楽しむ人々も多いが、いま彼ら彼女らの間で「ロケ地」の少なさが嘆かれている。都心のようなコスプレ専用スタジオはほぼないため、撮影できる機会はコスプレイベントがほ
ひとを知る
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中山間地に移住して15年。震災復興に伴走したハンドメイド作家・わきたたえこさんの「地域に生きる」手仕事
新潟県長岡市の南東部に位置する川口(旧川口町)は、信濃川と魚野川が合流する河川水運の拠点として、また三国街道の宿場町として繁栄した歴史のある地域です。この地を2004年10月23日に襲った中越地震は震度7を記録し、甚大な被害をもたらしました。これをきっかけに長く住んだ土地を離れる人もおり、少子高齢化の傾向もあって地域人口は減少を続けています。 震災後、愛知県一宮市から西川口に単身で移住したわきた
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雪国で生まれた夢の乗り物!「世界最小の雪上車」キューボードの実力を体験
2020/6/18 新潟県長岡市は全国で有数の豪雪地帯だ。中山間地域では積雪量が2~3mにもなり、市街地でも背丈を超す積雪となる年がしばしばある。雪化粧をまとった山や木々は美しく見惚れるが、冬季の移動は困難も多く、毎年住民を悩ませる。雪の降らない和歌山県に生まれ、長岡技術科学大学へ入学し、長岡市へ移り住んだ寺嶋瑞仁さんもその1人だ。彼は雪に苦労した経験と熱中していたロボット開発の経験を活かし、雪
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圧倒的情報量&超絶技巧の手描き文字ッ!サービスエリアの神ポスターの作者は誰?
2019/5/18 関越自動車道の越後川口サービスエリア(SA)。 関東地方と新潟県とを結ぶ交通の要衝にあり、多くの高速道路利用客が足を休める。東京と新潟を往復する高速バスの休憩所としても利用されている。 そんな越後川口SAに、その圧倒的完成度から見る人を惹きつけてやまない、ある名物ポスターが存在する。 [caption id="attachment_11734" align="a
ものを知る
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漁師さんに密着取材!風味豊かな珍味「かじか酒」ができるまで
2017.4.20 「かじか」という魚をご存知でしょうか。日本各地の清流で見られる、小型の淡水魚です。 塩焼きにするととても香ばしく、魚類図鑑や辞書には「美味」の字が踊る、食用の川魚でもあります。ほかにも唐揚げなど、どんな食べ方でも美味しくいただけます。 なかでも、かじかの焼き干しを、熱く燗をした酒に浸してつくる「かじか酒」は、珍味として全国各地で親しまれています。 [capt
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「ひも」屋が作った「ひげ」にんにく!? 新食材に込められた地域おこしへの熱い想い
2017.1.31 全国有数の豪雪地帯と言われる長岡市。その中でも特に雪深い川口地域で、新たな特産品として期待を集める食材があります。その名も「ひげにんにく」。ひげ……と聞いてもイメージしにくいかもしれませんが、実はテレビ番組にも取り上げられるなどして、全国的にも注目が集まり始めているんです。 一体、どんなにんにくなのか? 実際に生産の現場にお邪魔しました! マイルド