道の駅の進化形!花火や食を楽しみ、地域のつながりを作る「ながおか花火館」誕生
若き館長が就任!
「花火館」に寄せる想いとは
長岡市が満を持してオープンした、花火・食・文化を満喫できる道の駅・ながおか花火館。長岡ICからほど近い国道沿いという立地から、今後の長岡の観光拠点として重要なスポットとなりそうです。それならば、館長さんは長年まちづくりに携わってきたベテランなのでは!? と思いきや、なんと33歳という若さの青年でした。
館長の武士俣一樹さんは長岡市出身で、横浜の大学を卒業後、長岡商工会議所に入所。観光担当として地元イベントの開催や地域活性化事業に取り組んだ後、創業担当として開業後間もない事業所に経営指導を行ってきました。そんな折、新しい道の駅の館長を募集していることを知り、興味が湧いたことから応募。多数の応募者の中から見事、館長に選ばれたそうです。「館長としてメディアに出演するようになって、よく友人たちにいじられています」と笑う武士俣さん。同じくUターン組が多い友人たちと声をそろえるのは“長岡の居心地の良さ”だといいます。都心のようにモノや情報が多くはないけれど、自然豊かで適度に便利で人々が温かい、そんな長岡の良さをもっと伝えていきたいそうです。
この場所の目玉施設である長岡花火ミュージアムへの想いもひとしお。その大きな理由は、前職で長岡まつりに全力で取り組む多くの人々と出会ったことにあるようです。「長岡市民は、長岡まつりや花火を楽しみに1年を過ごしている方が多いように感じます。心が熱くなる一大行事に、情熱を傾けているんです。ですが、今年は新型コロナの影響で初の開催中止になり、心にすっぽりと穴が開いたような寂しい気持ちに……。改めて、長岡花火は私たちにとってかけがえのないものだと感じた次第です」
長岡市民の誇りと宝である長岡花火。この迫力を年間通して体感できるドームシアターの再現性には、武士俣さんも最高に感動したそう。スタッフ内で行ったお披露目上映会では、震災当時の苦労を思い出して目に涙を浮かべる人が続出したそうです。「若い世代や市外の観光客にとって、長岡花火はただただ純粋に美しく感じられるでしょう。ですが、そこには平和への祈りが込められていることを、長岡花火ミュージアムでぜひ知ってほしいのです。きっと花火の感動がさらに膨らむと思いますよ」
貸しスペースも多数備え
「地元の人が集まる場所」に
道の駅・ながおか花火館の特徴は、花火ミュージアムや商業施設だけではありません。様々な用途で使える貸しスペースも多数用意されています。
屋外スペースでは、テント販売の飲食ブースやキッチンカーが出店するフードマルシェのほか、フリーマーケットや音楽イベントもOK。屋内催事スペースの広い会場では写真やアートの展示会や物産展を催したり、コンパクトな部屋で会議をしたり。なんと上映時間外には、花火ミュージアムのドームシアターもレンタルできるのだとか。 「レンタルスペースは、誰もが自由に利用できる場です。利用規約はさほど厳しくないので、どんどんイベントを催していただき、この場を活用してほしいです!」前職で創業支援の経験がある武士俣さんだからこそ、この地で飲食や雑貨販売などでチャレンジしてみたいと思っている方を応援する気持ちは人一倍強いそう。「できれば長岡中心部だけではなく、与板や寺泊、川口エリアなど、遠方の方にこそ利用していただき、長岡の魅力を発信してもらえれば」と話します。今後は、この場所で様々なイベントを仕掛けていく予定とのことで目が離せません。
単なる観光拠点としてではなく、地元のコミュニティをつなぎ、守る場としても機能するようつくられた「道の駅・ながおか花火館」。「人が集まる」ということの意味が問われるこの時代にあって、どのように存在感を発揮していくのでしょうか。若き館長の取り組みにご期待いただくとともに、お近くにお出かけの際には、ぜひお立ち寄りください。
●Information
道の駅 ながおか花火館
[住所] 長岡市喜多町707
[電話番号] 0258-86-7766
[駐車場]283台(急速充電器スタンド2台あり)
長岡花火ミュージアム
[営業時間] 10:00〜17:30(上映は①10:30~②13:15~③14:45~④16:15~)
[定休日] 水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月31日~1月2日)
ながおかKitchen(フードコート)
[営業時間] 11:00~20:00
[定休日]12月31日、1月1・2日、ほか不定休
越後長岡御貢屋(地場産品ショップ)
[営業時間] 10:00~19:00
[定休日] 12月31日、1月1・2日、ほか不定休
ダイニングレストランHIGH AMBITION
[営業時間] 11:00~22:00
[定休日]不定休
Text & Photo : Mariko Watanabe