家庭料理での素朴なおもてなし、地域のよさが体験できる「長岡の民宿・民泊6選」

2017.6.27

素朴なおもてなしが魅力の民宿・民泊。自然の豊かさや田舎料理を堪能でき、まるで実家に帰ったかのようにほっとできる安心感が、いま様々な角度から注目の的。都会では失われてしまった自然を体験したい、地方の暮らしを肌で感じてみたいといった方から、リーズナブルな価格で日本らしさを体験したいという外国人まで、幅広く人気を得ています。

宿泊先を探すときに「場所」で選ぶ方は多いかもしれません。長岡市では、毎年8月に開催される「長岡まつり大花火大会」に全国から観光客が集まるため、長岡駅近郊のホテルが2〜3ヶ月前から……つまり今、予約で埋まり始めている真っ最中です。

「やばい!」と急いで旅行サイトを開いたあなた、ちょっと待って!会場近く、市の中心部に宿を取るのもよいですが、せっかく広い長岡市を訪れるのなら、地域の魅力を感じられる民宿・民泊に泊まってみてはいかがでしょうか?

もちろん、花火大会のときに限らず、夏のおでかけの宿泊先として利用するのもOK。長岡市にあるオススメ民宿・民泊6軒をご紹介します。

 

山上からの朝夕の景色は圧巻!
山古志「民宿たなか」

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赤いとんがり屋根が目印の山に囲まれた宿は、温かな雰囲気のおかあさん・星野京子さんがほぼ一人で切り盛り。名物は四季を感じる滋味深い料理で、山菜や自家製野菜を天ぷらや煮物でいただくことができます。「うちは山の恵みをそのままいただく田舎料理だけど、都会から来たお客さんは『ここでしか食べられない上等な料理』って喜んでくれるよ」と星野さん。

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民宿をほぼ一人で切り盛りし、バイタリティあふれる星野京子さん。

古志高原スキー場へ歩いて行けるほどアクセスがよいため、冬場は泊りがけでスキーをしたいという方にもおすすめ。山上から眺める朝陽や夕陽の美しさは格別で、きっと誰もが感動してしまうはず。自然の光が幻想的な絶景ポイントは、カメラマンたちにも人気があるそうです。

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宿泊部屋は2室。戸を開けば1間にすることも可能。

[住所]新潟県長岡市山古志竹沢甲1251
[電話]0258-59-2055
[宿泊料金]1泊2食付6,500円
[HP]http://gt.kouryu.or.jp/detail/15202/271.html

 

元気なおかあさんが看板の宿
山古志「農家民宿二前田」DSC03277

全長877mの日本一長い手彫りトンネル「中山隧道(ずいどう)」から程近い場所にある宿。県内外から多くのお客さんが訪れ、そのほとんどがリピーターになってしまう理由は、明るくておしゃべり好きのおかあさん・小川クニ子さんに会いたくなるからだとか。「せっかく泊まりに来てもらうんだから、楽しい気持ちになってほしくてね。みんなで集まっておしゃべりできる空間も大切にしています」と笑顔で話す小川さん。

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オーナーの小川クニ子さん。おしゃべりが大好きという気さくな人柄。

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昔ながらの造りの大広間。こちらで食事をいただく。

料理は山古志名物かぐら南蛮の肉詰めや野菜炒め、三条産車麩の煮物などの気取らない田舎料理。自家製野菜をたっぷり使った、素朴でどこか懐かしいほっとする味が評判です。

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宿泊部屋は2室。大きな窓から光が差し込み、明るい雰囲気。

[住所]長岡市山古志東竹沢丙1436-1
[電話]0258-59-2527
[宿泊料金]1泊2食付6,500円~
[HP]http://younavi.net/gt/sato-no-kurashi/osusume-shisetsu/minsyuku-nimaeda.html

 

農CAFEランチにも注目!
山古志「山古志百姓や三太夫」

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農林漁家民宿おかあさん100選認定の家族3人で営む宿。「旬を味わう」を意識した料理は、長岡野菜、山菜、きのこなど、その時季にしか食べられない一期一会の楽しみがあります。霜降りが見事な山古志産黒毛和牛ステーキ(別料金)も要予約で味わえます。

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スタッフの長島忠史さん、香織さんご夫婦。

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玄関には植物や郷土品が並び、お客様をお出迎え。

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宿泊部屋は10畳2室、8畳1室。清潔感があり、ゆったりと過ごせます。

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宿の1階大広間では「農CAFE三太夫」が土日限定(不定休)でオープン。自家製野菜をたっぷり使用したランチメニューは週替わりで、宿泊者以外の利用もOKです。最近では山古志牛を生産する関牧場とのコラボ企画『山古志の肉と野菜のおはなし』を開催するなど、イベントも行っています。詳細はfacebookでチェックしてみてください。

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写真提供:山古志百姓や三太夫

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写真提供:山古志百姓や三太夫

[住所]新潟県長岡市山古志虫亀1165
[電話]0258-59-2386
[宿泊料金]1泊2食付6,500円
[HP]http://www.yamakoshi-sandayu.com/
[facebook]https://www.facebook.com/yamakoshisandayu/?fref=ts

 

絶品どぶろくに酔いしれよう
栃尾「UNEHAUS.(ウネハウス)」

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地域活動支援を行っている特定非営利活動法人「UNE」が旧栃尾地域の山間に2016年にオープンさせた宿。長岡駅からの送迎(要予約)をしてくれるので、電車で長岡へ来る方も安心です。古民家を改装した建物は、まるで田舎のじいちゃん、ばあちゃんの家に遊びに来たかのよう。各部屋にはテレビを設置せず、静かで居心地のよい時間を過ごせます。

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事務局長の齋藤喜一さんとスタッフの納谷光太郎さん。

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栃尾どぶろく「雪中壱乃界」。標高450mの棚田で栽培した希少米「亀ノ尾」を使用。

夜は地元のばあちゃんたちが作る田舎料理と一緒に栃尾どぶろく「雪中壱乃界」をどうぞ。実はこのUNE、長岡唯一のどぶろく蔵元でもあるだけに、ここでしか飲めない火入れ前の発酵由来の発泡性が心地よい、活性生どぶろくを味わえます(要予約)。米粉仕込みと蒸米仕込みの2種類を、ぜひ飲みくらべてみてください。

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宿泊客全員で食卓を囲む大広間。

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山と空が織りなす風景は、大自然が生みだした芸術品のよう。写真提供:UNEHAUS.

[住所]新潟県長岡市一之貝869
[電話]0258-86-8121
[宿泊料金]1泊2食付7,020円、夕食のみ2,160円
[備考]ランチあり「UNEごはん」(要予約)。宿までの送迎あり(1,000円)
[HP]https://www.une-aze.com/2016/02/24/%E6%B0%91%E5%AE%BF%E3%82%92%E9%96%8B%E5%A7%8B%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99/

 

地元人との出会いがいっぱい
川口「農家民宿木沢ハウス」

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田舎暮らしや地元の人とのふれあいを満喫したいならこちらがおすすめ。築60年の古民家には、地元農家が野菜をお裾分けに来たり、猟師が鴨やウサギを届けに来たりと数多くの出会いがあります。地元民に囲まれて囲炉裏で語らえば、ここが第二の故郷のように思えてくるはず。

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中央がオーナーの平澤勝幸さん。隣接する食堂スタッフとのおしゃべりは日課となっているそう。

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広い大広間。秋冬には囲炉裏で暖を取り、宿泊客同士の交流の場となります。

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ゆらゆらと気持ちのよいハンモックを常設した宿泊部屋。

体験メニューが豊富で、野菜収穫、薪割り、薬草積み、蕎麦打ち、石窯ピザ作りなどが楽しめるのも魅力です。これからのシーズンは夏野菜の収穫体験がいちおし。トマト、ナス、とうもろこし、枝豆など、自分で収穫した新鮮とりたて野菜は、きっといつもの何倍にも美味しく感じられるはずです。

農業体験

野菜の収穫体験。季節によって畑では様々な作物を収穫できます。写真提供:農家民宿木沢ハウス

山菜料理Ⅱ

春が旬の山菜料理。山の恵みをまるごといただきます。写真提供:農家民宿木沢ハウス

[住所]新潟県長岡市川口木沢430
[電話]090-4670-0613
[宿泊料金]1泊2食付6,000円、素泊まり3,000円
[備考]ランチあり「里山食堂」
[HP]http://www.localplace.jp/t100147626/

 

日本海の幸を贅沢に味わう
寺泊「民宿まつや」

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築350年の茅葺屋根の老舗宿は、野積海水浴場まで徒歩5分。毎年7月7日~8月31日は「海の家シーサイドガーデンまつや」が砂浜にオープンし、期間中の食事はこちらで波の音に耳を傾けながら楽しめます。宿泊客は海の家の利用料(1,000円)が無料になりお得です。

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広々とした食事部屋。和の照明と囲炉裏がすてきな雰囲気を演出しています。

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趣のある中庭。

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大小様々なタイプの部屋を用意。

そして「魚のアメ横」市場がある寺泊といえば、名物は贅沢な海の幸!その時季にとれる旬の魚を、刺身、揚物、煮付けなどで楽しめます。春季に店主自ら採るという天然ワカメのしゃぶしゃぶや、コシと粘りのある生もずく酢は絶品。通年味わえる寺泊産宗八カレイの唐揚げはファンが多い逸品です。

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大小様々なタイプの部屋を用意。写真提供:民宿まつや

 

[住所]新潟県長岡市寺泊野積10039
[電話]0258-75-2821
[宿泊料金]1泊2食付8,640円、1泊朝食付5,400円、素泊まり4,320円
[HP]https://www.matsuya-kayabuki.jp/
[ブログ]http://d.hatena.ne.jp/matsuya737/
[facebook]https://www.facebook.com/oyadomatsuya/

 

いかがでしたでしょうか?自然が美しい、ごはんが美味しい、人が温かいなど、民宿・民泊にはたくさんの魅力が詰まっています。長岡観光の滞在先としてぜひ参考にしてみてくださいね。

 

Text:Mariko Watanabe
Photos:Juri Nagai

 

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