まちを知る
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「不登校」は「失敗」ではない。フリースクール「あうるの森」で見た、安心できる社会づくりのヒント
2021.8.4 新潟県長岡市石内の静かな住宅街にある、一軒のフリースクール。ここ「学びスペース あうるの森」には、小学校3年生から高校2年生まで、いろいろな理由で不登校になった10名ほどの子どもたちが通っています。 2021年1月、ここに通う子どもたちは、自分たちの体験をまとめた書籍『不登校宣言 フリースクール「あうるの森」の子どもたち』(新潟日報事業社)を出版しました。学校に行けなくなるほ
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就労、卒業後ケア…長期的に「一人ひとりの特性と向き合う」高等総合支援学校の取り組み
2021.7.28 ダイバーシティ(多様性を大事にする)やインクルージョン(排除せず、互いに尊重し合う)といった言葉とその考え方がここ10年ほどで日本にも浸透し、福祉に止まらず政治やビジネスのシーンでも多用されるようになりました。また、障害者雇用促進法の改正で働きやすい場づくりが進められ、今年1月に厚生労働省が発表した「令和2年障害者雇用状況の集計結果」では民間企業の障害者雇用数は57万8292
ひとを知る
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コミュニティをつなぎ直し、「信頼ベース」の地域を再びつくる。小さな町内会の大きな挑戦
三条、中条、上条など、新潟県には「条」がつく地名が非常に多い。この名は古くは奈良〜平安時代に定められた「条里制」という土地の区画制度からきているといわれている。この制度の成立は奈良時代中期、日本各地で新たな農地開発が盛んになり、開墾した田は開墾した者の所有とする「墾田永年私財法」が定められたことと関連しているという説が有力。すなわち、こうした「条」の字が残っている地名は、古くから農地や居住地として
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なぜ、誰もが不安なのか——。スリランカ料理「あ〜ゆぼ〜わん」店主が語る、私たちの社会に必要なもの
2021.10.11 長岡市中心部から長生橋を渡って信濃川を越え、車を走らせること数分。住宅と商店が入り組む北山地区の一角に、スリランカ料理店「あ〜ゆぼ〜わん」がある。聞きなれない響きの店名は、スリランカで話されるシンハラ語で「こんにちは」「おはようございます」など、出会い頭の挨拶を意味する「アーユボーワン ආයුබෝවන්」から採られている。 その名の通り、この店ではスパイスを効かせたプ