友情は深まり、恋も始まる雪まつり!?「えちごかわぐち雪洞火ぼたる祭」の楽しみ方
2019/1/22
1/25(金)必着で参加チーム募集中!
5人揃ったら「雪積み合戦」に挑戦を
1999年に始まり、毎年2月の最終土曜日に開催されている「雪洞火ぼたる祭」は、ホタルの光をイメージしたロウソクの灯り(火ぼたる)が雪原一帯を照らす、その幻想的な雰囲気が見どころ。
夜はこの美しい風景と長岡名物の打ち上げ花火を楽しむことにして、さて昼間はなにをしよう。もし仲間が5人揃ったら、チームを作って「雪積み合戦」に参戦してみませんか?
競技のルールはいたってシンプル。制限時間30分間(小学生は20分間)でひたすら雪を積み上げ、その高さを競うというもの。中学生以上の「一般の部」と「小学生の部」があり(大人と小学生の混合チームも「一般の部」に参加OK)、チームワークが問われる白熱の闘いが展開されます。
なんと「一般の部」優勝チームには賞金5万円!「小学生の部」優勝チームにはクオカード1万5000円分という賞品が出るんです。ただいま1月25日(金)必着で参加チームを募集中(応募多数の場合は事務局で抽選)。
雪積み合戦(早回し動画)
https://www.youtube.com/watch?v=2aAjdNK78U8
共同作業で急接近!?
「雪積み婚」した人も
昨年開催された第10回の「雪積み合戦」に「おーしま家・本家」と「おーしま家・離れ」の2チームで臨み、優勝と最下位という快挙を成し遂げた大島健さんと、メンバーのみなさんに集まっていただきました。大島さんは長岡市の三島地域在住。長岡のまちづくりにも深く関わり、たくさんのプロジェクトを展開しています。
「僕は前にも出たことがあり、今回が2回目。楽しかったので、みんなに声をかけて10人集めました。いつものメンバーというか、飲み友達です(笑)。川口と交流がある東京都狛江市から来た大学生もいたし、『雪積み合戦』には長岡市民だけでなく、けっこうあちこちから参加しているんですよ。作戦会議? 僕ら優勝チームのほうは当日までなにもしませんでしたが、最下位チームは事前にやってたみたいですね」(大島さん)
「はい、メンバー全員が初参加だったので、ファミレスに集って2種類のバケツの使い方とか、あれこれ作戦を練りました。ダントツ最下位でしたけど(笑)。でも、実は私、これがきっかけで結婚したんですよ。この雪積み合戦で同じ『おーしま家・離れ』チームにいた人と」(佐藤さん)
実は、大島さんが「お似合いだな」と思ったふたりを同じチームにして引き合わせたのだとか。なんという粋な計らい。お祭の当日、雪上を歩いてやってきた彼を見て、「え〜!かっこいい!」と目がハートになった佐藤さん。大島さんの予想どおり、好みのタイプだったそうです。
「まったく前情報はなく、事前にメンバーの名簿をもらいましたが、彼は男か女かわからないような名前だし。作戦会議は別のメンバーとやっていたので、当日が初対面でした。でも、やっぱりハードな作業を一緒にやったからですかね。雪上では素敵に見えるという“ゲレンデマジック”もあるかも(笑)」(佐藤さん)
その後、交際がスタートして9月にご結婚。いつまでも思い出に残る雪積み合戦になりました。
優勝した「おーしま家・本家」と最下位だった「おーしま家・離れ」、明暗を分けたのはなんだったのでしょう。
「30分間ずっと雪を積み続けることもできますが、前回の経験から疲れることがわかっていたので、本家はちょいちょい休憩を入れました」(大島さん)
「そう、休んでは俯瞰して眺めて、また取り掛かって、また休んで俯瞰して……。けっこう疲れました」(関さん)
「一方の離れは、まったく休憩せずにガツガツやってたんです。とにかく早く!高く!と。途中まではいちばん高くて『これは勝ったね!』と思っていたのに」(佐藤さん)
「くじ引きで計測の順番を決めるのですが、僕たち本家は早いほうでした。離れは遅いほうで、途中で溶けて『うわー!!』って(笑)」(大島さん)
「その日は雨まじりの天候だったので雪が溶けてしまい、けっこう高く積んだのに途中で2回くらい倒れたんです。計測の途中でも崩れてしまい、気付いたら166センチの私の身長くらいになってた(笑)」(佐藤さん)
「本家は3メートルを超えるくらいになりましたね」(関さん)
「勝因としては、積み上げる前に基礎をしっかり作っておいたことでしょうか。どんどん積むだけでは崩れちゃうから、やはり基礎が大事。そう思って土台をせっせと作り続けていたら、周囲の関係者から『そろそろ積んだほうがいいんじゃないの?』と言われました(笑)」(大島さん)
「私たちは土台ができてなくて、細くなるのが早かった。時間もたっぷりあるから、土台をちゃんと作ることですね。次こそ建築の知識を活かさなくては(笑)」(佐藤さん)
「楽しかったから、今年もまた参加したいですね」(関さん)
1位から3位までは賞金を、4位以下のチームもなにかしらの賞をもらって賞品もゲットしたとか。
ゲットした賞金とビールでみんな笑顔に。後日「おーしま家」は大島さんのお宅に集い、このお金とビールで打ち上げをしたそうです。めでたし、めでたし。
屋台に遊具、それから花火まで!
たくさんの見どころを一挙紹介
「雪積み合戦」は13:00〜15:00に行われますが、「火ぼたる祭」の楽しみは、それだけではありません。
まずは、なんと言っても多数出展される「うまいもの屋台」で地元のおいしいものを堪能できるのが魅力的。鮎塩焼きや野菜たっぷり具だくさんの「あぐり汁」など、ご当地ならではのグルメが楽しめます。
また、ファミリー向けの遊具やイベントもたくさん。子連れで行くなら、かまくらやジャンボ滑り台で遊ぶのもいいですね。14:00と15:00、2回行われる「雪上宝さがし」もお見逃しなく!
さらに、お楽しみはこれだけではありません。12:00過ぎから東川口地区の祝い歌「天神ばやし」披露、15:20から楽しいマジックショー、15:50から「雪灯り・回廊」に火が灯り、16:10から長岡市のヒーロー「ソイガイヤー」握手会、17:00からシールラリー抽選会、そして18:00に雪上花火と、魅力たっぷりのイベントがたくさん予定されています。
「雪積み合戦」に参加するもよし、応援するもよし、美しい夜景を撮りに行くもよし。それぞれの楽しみ方ができる「えちごかわぐち雪洞火ぼたる祭」へ、ぜひお出かけください!
Text: Akiko Matsumaru
Photos: Hirokuni Iketo
*昨年度の写真は長岡市川口支所産業建設課と大島健さんにお借りしました。
●Information
2019年第17回えちごかわぐち雪洞火ぼたる祭
[日時]2019年2月23日(土)12:00〜18:30
[会場]川口運動公園 多目的広場 ※川口支所からシャトルバスあり
[住所]長岡市川口中山2456番地
[問い合わせ]0258-89-3113
えちごかわぐち雪洞火ぼたる祭実行委員会事務局(長岡市川口支所産業建設課内)
[URL]http://www.echigo-kawaguchi.jp/event/1880.html