輪切りから乾燥、袋詰め、梱包、発送作業は女性たちが担当。時間をかけ、多くの人の手で真心込めて作られた車麩が、こうして店頭に並ぶ商品となります。
店舗を切り盛りするのは社長夫人の木宮満智子さん。常連さんと会話をして、車麩を使ったレシピも配布しています。
「麩は水に入れて戻す人が多いと思いますが、お湯で戻すとふっくら膨らんで食感もいいんですよ。揚げ物にしたり、フレンチトーストやピザ風にしたり、アイデア次第でいろいろ使える食材なので、若い人たちにもどんどん食べてもらいたいですね。長岡市の給食では『車麩の揚げ煮』が人気メニューですが、麩は油と相性がいいんです。豚のバラ肉や油揚げと一緒に煮てもおいしいですよ」(満智子さん)
生産者直伝の食べ方動画も!
次世代に伝える試みは続く
カチカチに乾燥した車麩は未開封なら1年ほどの賞味期限があり、非常時のためにも備蓄したい食材のひとつ。調理の際は、まず水やお湯で柔らかくなるまで戻してから使います。冷凍もできるので、多めに戻して冷凍保存もおすすめです。
煮物、炒め物、揚げ物など、たくさんの調理法でおいしく食べることができます。満智子さんが調理し、大基さんが撮影した生産者直伝の食べ方動画もYouTubeにアップされているので、上手な戻し方や調理法を参考にぜひトライしてみてください。
車麩の戻し方
おすすめのひと手間
車麩の揚げ煮
Text: Akiko Matsumaru
Photo: Hirokuni Iketo, Akiko Matsumaru
●Information
木宮商店
[住所]新潟県長岡市殿町1-6-5
[電話番号]0258-32-1753
[営業時間]8:00〜19:00 ※不定休
[URL]http://www.stylish-arts.jp/customer_wp/kimiya/