正月だけが出番じゃない!日常メニューに保存食に、通年使える長岡の「おもち」の意外な実力

2021年もそろそろラストスパート。もういくつ寝るとお正月……にはちょっと早いですが、年の瀬が近くなると店頭には「おもち」が並び始めます。年の瀬ムードにつつかれてついついたくさん買い込んだものの、お雑煮や磯辺焼きをひとしきり食べ、正月が過ぎてしまえば残った分を持て余す……という方も多いのではないでしょうか。
ところが、日本屈指の米どころ・新潟県の長岡市では「ふるさと納税」返礼品として、おもちが年間を通して大人気。そう、実はおもちはアレンジ次第でお正月以外の日常の食卓でも大活躍する、超お役立ち食材なのです。そこで、人々は日常的にどのように食しているのか、アンケート「もちの食べ方を教えてください!」を実施し、インターネット等でレシピを募りました。さすが米どころ!と思わせる関心度の高さで、寄せられた回答はなんと859件。集まったユニークなレシピの中から気軽にトライできそうなものを厳選し、長岡を拠点に活躍する、管理栄養士のますがたみきさんに作っていただきました。

「もちのユニークな食べ方は?」
「どんなところが好きですか?」

年末に大きな「のしもち」を買い、包丁で切り分けてお正月に食べたり、家族や近隣の人たちと一緒に外で餅つきをして、つきたてのおもちを分け合ったり。おもちといえばそんな昭和の風景を懐かしく思い出す人もいるかもしれませんが、いまでは長期保存可能で使い勝手のいい個包装の切りもちが普及し、おもちは季節問わず、いつでも食べたいときに食べられるようになりました。

長岡市の「ふるさと納税」返礼品になっているJA越後ながおかの「杵つきもち」。返礼品のおもちは26品あり、一般的な白いおもちのほか、よもぎもち、ごまもち、豆もちが入ったセットなど豊富なバリエーションから選べます。

長岡市民のおもちの食べ方は実に多様で、家族がこんなふうに食べていたという思い出話なども盛り込まれ、こんな回答が寄せられました。

「ゆでて刻んで、葱と納豆で和えて食す」
「もんじゃ焼きに入れるとボリュームが出る」
「お好み焼きやたこ焼き、ホットケーキやピザに入れる」
「とろとろに煮込んでお汁粉に混ぜて飲み物にする」
「両親が米を作っていたので米と餅は常に家にあり、砂糖醤油、きな粉、納豆、大根おろし、雑煮など毎日違う食べ方で食べていました」
「フライパンで焼いてウスターソースをかける(祖母の食べ方)」
「もち雑炊。田舎っぽいですが、うちでは味噌ベース。具材は里芋、大根、あれば大根菜で作ります。簡単で美味しい」
「サイコロ状に切り、いろいろな野菜と一緒にチーズたっぷりグラタン風に」
「コチュジャンなどでたれを作って絡めて韓国のトッポギ風に」
「ごま油で揚げ焼きにして塩を振って食べる。おやつやおつまみにも」
「のっぺ汁やラーメンに入れる」
「カレーに角もちを擦って入れて深みを出す」
「炊飯器に普通のお米と具材と一緒に入れて炊くことで、おこわ風に」
「もちをベーコンで巻いて焼き、からしをつけて食べる」

和洋中を問わず、主役だったり、名脇役だったり、おかずにおつまみにおやつにと、おもちは様々な料理に活用され、愛されているようです。ユニークな食べ方ばかりで、ちょっと試してみたくなりますね。そして、「おもちのどんなところが好きですか?」という質問にはこんな回答が。

「簡単に調理して食べられる」
「手軽で腹持ちがいい」
「味、食感、様々な食材との合わせやすさ」
「食感やいろいろなものと組み合わせることで味を変える楽しみがある」
「保存がきく。ごはんを炊き忘れたときに便利」
「脂質が低く、たくさん炭水化物を摂取できる」
「子どもも食べてくれるし、おなかいっぱいの気分になる」

おいしさはもちろんのこと、家事の時短にもなるし、脂質の取りすぎが気になる方にも、保存食や非常食にもうってつけ。「お正月以外のおもち」は、利便性にすばらしく富んだマルチプレイヤーなのです。

おもちが大好きな管理栄養士
ますがたさんが熱く語る“おもち愛”

今回ゲストにお越しいただいた管理栄養士のますがたみきさんも、大のおもち好き。「子どものころはお正月に食べる特別なものという印象がありました。いまは家に常備していて、そんなに珍しい食べ方はしていませんが、磯辺焼きやあんころもちなど、子どもたちもおやつに食べていますよ。アンケートでは、作ったことのないレシピもたくさんあって驚きました」とますがたさん。

ますがたみきさんは2児の母。自宅で試作し、子どもたちの意見も参考に今回のレシピを整えてくれました。

子育て世代のために食育支援を行う「はれいろごはん」代表、ますがたさんの活動については下記の記事もご参照ください。

食べることは生きること。管理栄養士ますがたみきさんが描く地域の健やかな未来像

「おもちはゆっくりエネルギーになっていくので、特に持久力が必要なスポーツなどをする人は、練習前や試合前に食べるといいかもしれません。切りもち2個がごはん約1膳分(約230キロカロリー)ですが、おもちは噛む回数が自然と増え、満腹中枢が刺激されて満腹感が得られるため、食べすぎ防止につながります。おもちを食べるようになって間食をやめたという人もいて、健康的な面からも見直されています」(ますがたさん)

便利で腹持ちがいい優れもの!子どもたちのおやつや夕飯のおかずはもちろん、忙しい朝にもよさそうですね。

「そうなんです。朝食に主食となる糖質をとることは、体内時計のスイッチを入れるために大切で、スイッチが入らないと体の不調につながることがあります。最近は子どもも大人も朝ごはんを食べない“欠食”が気になりますが、朝食をとることで1日のパフォーマンスが上がるため、手軽に食べられるおもちを取り入れるのもいいですね。焼いてもよし、レンジでチンしてスープに入れてもよし、おもちは朝食におススメな食材だと思います」(ますがたさん)

具材とソースでアレンジ無限大!
フライパンで作れる「もちピザ」

では、いよいよ調理へ。寄せられたレシピの中から、家の冷蔵庫にありそうな材料で作れる4品をチョイス。まずは回答の多かった「もちピザ」のレシピを紹介します。分量は食べる人の数やお好みで調節してください。

【レシピ】
① 切りもちを立てて半分の厚さ(約5mm)に切る。
② フライパンに薄く油を引き、①を並べて小さじ1ほどの水を入れ、蓋をして弱火で約5分蒸し焼きにする。
③ 具材を小さく切っておく。
④ ②をひっくり返して両面を焼き、おもちのピザ生地の出来上がり。
⑤ ④にケチャップを塗り、③の具材とチーズをトッピングし、蓋をして約3分。チーズが溶けていたら完成!
【ポイント】
切った具材をまとめて耐熱皿に入れ、あらかじめレンジで1~2分ほどチンしてからトッピングすると生っぽさがなくなりますよ!

今日の具材はオーソドックスにソーセージ、トマト、ピーマン、玉ねぎ、そしてコーン。おもちを並べて蒸し焼きにすると、ピタッとくっついて柔らかくなります。この上に好きな具材をトッピングしましょう。

 

チーズがとろっと溶けて美味しそうに焼き上がりました!ピザ生地とはちょっと違う、カリッと香ばしい生地の食感がたまりません。これは間違いなく子どもたちが大好きなはず。

もう1枚は大人向け、味噌マヨネーズソースの和風もちピザです。具材やソースはその日の気分で、家にあるものでアレンジしてみてください。

味噌とマヨネーズを合わせたソースに、具材はしらす、長ネギ、コーン、そして刻みのり。この上にさらにチーズをトッピングしても美味しいですよ。

今日はなにを包んでみる?
食感が楽しい「もち餃子」

続いて、中に入れるもの次第でメインのおかずにもおやつにもなる「もち餃子」。今日はチーズとベーコンを入れましたが、好きな具材で作ってみてください。

【レシピ】
① おもちを棒状に切り、チーズとベーコンも切る。
② 餃子の皮の上にベーコン、チーズ、おもちを乗せ、縁をペタッと貼り合わせて包む。
③ フライパンに薄く油を引いて餃子を並べ、小さじ1ほどの水を入れて弱火で蒸し焼きに。
④ 両面をこんがり焼いて完成!
【ポイント】
餃子の皮の大きさに合わせて、おもちと具材の量や切り方、焼き時間は調節を。具材はたくさん入れすぎないで!

冷蔵庫を探りながら、中に入れるものを考えるのも楽しそう。皮はひだを寄せず、ピタッと貼り付けるだけでOKです。

 

こんがりきつね色に焼いて、中のおもちが柔らかくなったら出来上がり。とろけたチーズが絶妙で、おもちとチーズの相性の良さを再確認!お醤油やポン酢をちょろっと垂らしても。

「ベーコンとチーズの代わりにシソとキムチを入れても美味しいですよ。子どもたちは納豆を入れたものも好きですし、お正月に残った黒豆とか、そのとき家にあるもので自由にアレンジしてくださいね」(ますがたさん)

左/「どうかな、もうちょっとかな」と蓋を取って焼き加減をチェック。右/菜箸で触れて、おもちの柔らかさを確かめます。

レンチンだけで出来上がる!
感動ものの時短メニュー「いなりもち」

次はレンジさえあれば作れる「いなりもち」。簡単すぎて感動ものです。

【レシピ】
① おもちをのりで巻き、味付け油揚げの中に入れる。
② 皿に乗せ、ラップをかけずにレンジへ。600wで約1分加熱する。
③ 触ってみてお餅が柔らかくなっていれば小ネギを散らして完成!
【ポイント】
あらかじめ味付けして売られている油揚げを使うこと。油揚げがしっとり湿っているので、ラップも不要なんです!

材料はこれだけ。小ネギも刻んだものが売られているので、包丁すら使わずに作れます。甘じょっぱい油揚げの旨味がじゅわっと口の中に広がり、何個でも食べられそう。小腹が空いたときにぜひ!

バターと砂糖で甘く香ばしく!
お手軽スイーツ「キャラメルおかき」

最後にデザートのレシピを紹介します。子どもからお年寄りまで、おやつにぴったりの「キャラメルおかき」。おかきは油で揚げるものと思いきや、レンジで簡単に作れるんです。

【レシピ】
① おもちをサイコロ状に切る。耐熱皿にクッキングシートを敷き、間隔を空けておもちを並べる。
② ラップをかけずに600wのレンジで加熱すると、2~3分でおもちがプクッと膨らむ。
③ フライパンにバターと砂糖と水を入れて熱し、キャラメルを作る。
④ ②を取り出してフライパンへ移し、③をからめたら完成!
【ポイント】
おもちをレンジで加熱するとき、間隔が詰まっていると膨らんでくっつくので注意!うまく膨らまないものは、電子レンジでさらに加熱しましょう。

必要な材料はバターと砂糖だけ。レンジの中で膨らむおもちは見た目も楽しい!膨らんだものから取り出してフライパンに移しましょう。

 

フライパンから立ち上る香ばしい匂いが食欲をそそります。作りながら次々つまみ食いしたくなってしまいますね。甘いものが好きな方は砂糖多めでもOK、お好みで調節してください。

「ポン!と膨らんだら、そのまま食べられます。今日はキャラメルにしましたが、溶かしたチョコレートとからめてもいいし、お醤油と砂糖で甘じょっぱくしても、ゆかりを振って食べても美味しいですよ」(ますがたさん)

防災の備蓄にも役立つおもちを
「ふるさと納税」で手に入れて!

さて、作ってみたいレシピはあったでしょうか。アレンジ次第で一年を通して食べられるおもちは、忙しい日々の暮らしの強い味方。冒頭に挙げた市民の皆さんのアンケート結果も参考にしながら、食卓の楽しみに、健康増進のお供に、楽しいおもちライフを送ってください。

そしてもう一つ、おもちで忘れてはならないのが備蓄食料としての側面。初めから個包装で売られている切り餅は、個包装を破らなければ賞味期限は長いもので2年程度。個包装していないものや、ご家庭でのつき餅も、フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存しておけば長期保存が可能です。防災備蓄や、いざというときの備えに、きっと心強い味方となってくれるでしょう。

お正月の準備にも日常の食卓にも防災の備蓄にも、いまこそ家に常備しておきたいおもち。なんだか食べたくなってきた?そんな人は、ぜひ下記のサイトで長岡市の「ふるさと納税」返礼品をチェックしてみてください(一部商品を除き、年内配送は原則12月10日までにお申し込みが必要です)。長岡からお届けするおもちを食べて、新しい年も引き続き長岡を応援してくださいね!

ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/city/product/15202

楽天ふるさと納税
https://www.rakuten.co.jp/f152021-nagaoka/?s-id=furusato_pc_area-niigata_f152021-nagaoka

ふるナビ
https://furunavi.jp/Municipal/Product/Search?municipalid=725

ANAのふるさと納税
https://furusato.ana.co.jp/15202/

Text: 松丸亜希子 / Photo: 池戸煕邦

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