まちを知る
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小学校の中に美術館!? 子ども学芸員が活躍する上組小のアート教育に迫る
小学校時代の「図工」の授業といえば、絵や工作などに取り組み、夢中になった記憶がある方も多いはず。しかし、大人になるとつい「芸術」あるいは「アート」というものを縁遠いものだと感じてしまいがちで、向き合い方がわからないとか、どう鑑賞すればいいのかわからないという方も、また多いのではないでしょうか。 造形美術教育とは、創作物を生みだすことはもちろん、じっくりと鑑賞して自分の感じ
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デジタルだけど、人と人とのつながりを築く場所。新潟県初の「eスポーツクラブ」を訪ねた
ここ数年、一段と盛り上がりを見せている「eスポーツ」。ゲームの対戦を「競技」としてプレイすることの認知が広がり、中学生の将来なりたい職業ランキングではeスポーツ選手が常に上位にランクインする“子供たちの憧れの職業”となっています。しかしながら、若い世代のeスポーツ人気が加速する一方で、プレイヤーがリアルにeスポーツ仲間と集える機会や場所は、まだまだ限られています。 そんな中、新潟県長岡市では
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給食からおいしく楽しく学ぼう! 食育の工夫とアイデア豊富な「長岡の学校給食」の現場をリポート
2022.1.25 新潟県長岡市の小中学校では、給食を通じて子どもの食育に力を入れる取り組みを続けています。地元の旬の食材を積極的に取り入れたり、郷土の歴史や食文化を紹介する献立が組まれたりと、幅広いテーマの学びが仕掛けられたイベント性のある給食で、子どもたちに地域の食文化について伝えると同時に食そのものへの関心も高めています。その仕掛け人となるのが、市内の学校を担当する「栄養教諭・栄養職員・栄
ひとを知る
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聴覚障害の子どもたちを迎える社会に足りないものは? 長岡聾(ろう)学校で考える、共生の手がかり
多様性や共生、包摂といった概念が世の中に浸透してきた昨今、お互いの個性や特性を認め、尊重し合える社会にしていこうという言葉だけは巷にあふれています。しかし、たとえば車椅子で飲食店に入ろうとしたら断られ、差別に異を唱えた障害者がSNSで叩かれるなど、社会や人の心の中からバリアが消え失せたわけではありません。私たちの社会は、本当に「多様性」を受け入れられる社会なのでしょうか。 さまざまな特性の一
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塾? 溜まり場? 子どもたちと多様な大人をつなぐ「ひねもす大学」。その教育哲学に迫る
多様性が叫ばれ、生き方の選択肢が増えた現代。自由でありながら、そこはかとない不安も立ち込めていて、この先どう生きたらいいのか、考えあぐねている人も少なくないはず。そんな中、子どもたちに大人の一人として、親として、ポジティブな未来像をどう伝えたらいいのか。「なんのために勉強するの?」というシンプルな問いに正解はあるのでしょうか。 2023年4月に長岡市大島本町に開校し、まもなく1周年を迎える「
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生きづらさに共鳴し、不登校の悩みを分かち合う。水沢祐里さんの「つながりサロン」が結ぶもの
日常が一変したコロナ禍、終わらない戦争、政治や経済の不透明な先行き、物価高に増税など、あらゆる不安が蔓延しているこのごろ。社会に漂う不穏な空気や大人が抱えるストレスを敏感に察知してバランスを崩し、明確な原因がなくても、心身の不調や居心地の悪さから通学が困難となる子どもたちが増えています。 2021年度に学校を30日以上欠席した、いわゆる不登校の小中学生は24万4940人(出典:2022年10