まちを知る
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「発酵・醸造のまち」の知見がこの先の社会をリードする⁉︎「長岡バイオエコノミー・シンポジウム2022」報告
2022年2月24日、新潟県長岡市のアオーレ長岡にて「バイオエコノミー・シンポジウム2022」が開催されました。バイオエコノミーとは、再生可能な生物資源(バイオマス)やバイオテクノロジーを活用しながら、経済成長を目指す考え方のことです。現在、エネルギー源として大量に使われている石油や石炭は限りある化石資源であり、使い続ければいずれは枯渇するものです。また、こうした化石資源を燃焼することで発生する二
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就労、卒業後ケア…長期的に「一人ひとりの特性と向き合う」高等総合支援学校の取り組み
2021.7.28 ダイバーシティ(多様性を大事にする)やインクルージョン(排除せず、互いに尊重し合う)といった言葉とその考え方がここ10年ほどで日本にも浸透し、福祉に止まらず政治やビジネスのシーンでも多用されるようになりました。また、障害者雇用促進法の改正で働きやすい場づくりが進められ、今年1月に厚生労働省が発表した「令和2年障害者雇用状況の集計結果」では民間企業の障害者雇用数は57万8292
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発酵・醸造のまちに全国の頭脳が集結!「長岡バイオエコノミー・シンポジウム」
2020/4/9 近年、注目を集める「バイオエコノミー(直訳すると、生物経済)」。石油資源の枯渇、気候変動、食糧問題など世界が様々な課題を抱えるなかで、生物資源(バイオマス)やバイオテクノロジーを活用して持続可能な“循環型社会”をつくろうとする概念です。経済開発機構(OECD)は、2030年にバイオエコノミー市場が約200兆円に拡大すると見込んでおり、世界各国で取り組まれている一大政策でもありま
ひとを知る
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南極観測隊を支える「日本唯一の雪上車メーカー」大原鉄工所。その「雪国愛」「南極愛」を聞いた
JR北長岡駅近くに本社・工場を構える大原鉄工所は、環境事業と車両事業を手がける会社です。車両事業の中核は、国内唯一のメーカーとして生産する「雪上車」。ゲレンデ整備や自衛隊などの雪中活動に活躍するほか、なんと南極地域観測隊にも採用され、内陸トラバース用の大型雪上車「SM100S」や、昭和基地周辺で使用する小型の雪上車を製造してきました。また、それらの雪上車を南極で運用するために毎年社員を南極地域観測
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コミュニティをつなぎ直し、「信頼ベース」の地域を再びつくる。小さな町内会の大きな挑戦
三条、中条、上条など、新潟県には「条」がつく地名が非常に多い。この名は古くは奈良〜平安時代に定められた「条里制」という土地の区画制度からきているといわれている。この制度の成立は奈良時代中期、日本各地で新たな農地開発が盛んになり、開墾した田は開墾した者の所有とする「墾田永年私財法」が定められたことと関連しているという説が有力。すなわち、こうした「条」の字が残っている地名は、古くから農地や居住地として
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親となり、家となる。子どもたちの長い人生とともに歩む児童養護施設「双葉寮」の日常
2021年12月、2023年度に創設予定の「こども庁」が「こども家庭庁」へと名称変更される方針が発表され、物議を醸した。“子育ては家庭で”といった旧態依然のステレオタイプが滲み出る名称に、違和感を覚える人が少なくなかったのではないか。「家庭」という言葉が温かく響く人ばかりではない。正反対の心情を抱く人や、具体的なイメージを抱くことのできない人もいる。 様々な事情により家庭で暮らすことが難しく
ものを知る
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価値を「+1」するものづくりで地方から世界的ブランドに。 挑戦を続けるオンヨネの企業哲学
スキーウェア、スノーボードウェアをはじめとした、スポーツウェアのブランドとして知られるONYONE(オンヨネ)。生産するオンヨネ株式会社は、スキー・アルペンの日本代表をはじめ複数のナショナルチームのオフィシャルサプライヤーに選ばれているリーディングカンパニーです。ウィンタースポーツだけでなく、サイクル、アウトドア、アンダーウェアなども幅広く手がけ、野球のアクティブウェアはプロ選手にも愛用者が多いこ
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下請け工場が世界オンリーワン企業へ! 米粉ブームをリードする「水冷&アルファ化製粉機」の革命
いま、熱い注目を集めている「米粉」。世界的な小麦高騰を受けて代替品として需要が高まっているだけでなく、グルテンフリーなので小麦アレルギーの人にも安心と、家計にも体にもいいことづくめ。パンやお菓子、麺などの材料に使用したときの独特のモチモチ食感も人気です。米粉パンや米粉麺専門店が続々誕生していますが、この一大米粉ブームを陰ながら支えているのが、米を粉にする製粉機です。 実は、新潟県長岡市には、
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世界シェアNo.1の品質、誰もが働きやすい制度設計。進化を続ける100年企業・鈴民精密工業所
かつて、衣類を作る縫製の工程においては、「糸切り作業」に膨大な時間をとられていました。これを効率化すべく世界各国のメーカーが開発に挑んだものの、どこも実現できなかった「自動糸切り」。それを実現したのが長岡の会社だったことをご存じでしょうか。長岡市寺泊に本社・工場を構える「鈴民精密工業所」(以下、鈴民)が、工業用ミシンのトップブランド JUKIと共同で、昭和46年に開発したものだったのです。