地元民おすすめ!ファミリー満足&グルメ充実の超穴場スキー場が長岡市にあった
市街地から車で15分。アクセス良好!
長岡市営スキー場
最初にご紹介するのは「長岡市営スキー場」。
今回ご紹介するなかで、長岡市市街地からもっとも近いスキー場です。市街地中心部からは車でおよそ15分程度。JR長岡駅などから向かってみると、びっくりするほど近くに感じると思います。
コースは上・中級者、初心者向けに分かれており、4本あります。
スキー・スノボ用具は一式レンタルすることが可能。長岡駅からはバスも運行しているので、まだウェアを揃えていないという人や、バスでの来場であっても大丈夫。
コースは最長1,2kmと、今回ご紹介する3スキー場のなかでは最長。全体的にはファミリー向けのアットホームな雰囲気ですが、中級者以上の方でも滑りごたえがあります。
でっかいカツカレーが人気!
デザートには本格手作りジェラートを
スキー場内の第2ロッジ2階にある食堂。
カレーやそば、ラーメンといった定番メニューから、ドーナツやフライドポテトまで幅広くラインアップ。この食堂、一押しのメニューを食堂の料理を手掛ける「サンエツフーズ」の和田守さんに聞いてみました。「一押しは、カツカレーですね。カツが大きいのに価格が700円とリーズナブルなのもあって、人気メニューなんです」(和田守さん)。食べてみると確かにトンカツに厚みがあって食べごたえ十分!カレーは少し辛口で、ご飯が進む味。スキー後の空腹を満たすに十分の一皿です。
続くおすすめは、「もち豚」を使ったメニュー。
もち豚をふんだんに使用した「越後の豚饅(300円)」は、コンビニなどで売られている肉まんよりもぐっと大きめサイズ。食べてみると具もぎっしり、ボリュームたっぷりで、一般的な肉まんよりも多いような……。と思ったら「皮と具の比率がちょうど半々になるように作られていて充実感があるんです」(和田守さん)とのことで納得。
みっちりと詰め込まれたジューシーな具は、なかなかの量です。滑り終え、疲れた体には嬉しいですね!
ジェラートもおすすめ。新潟県津南高原産牛乳を使用した濃厚かつクリーミーな一品です。10種類近い味から選べて、その場で盛り付けてくれるのも楽しいポイント。
スキー場で冷たいものを…!? と思うかもしれませんが、ひと滑りした後は、食事だけでなく甘いものも欲しくなるはず!そり専用のコースもあって小さなお子さん連れでも楽しめるスキー場なので、そり遊びに来たファミリーにも大好評です。
長岡市営スキー場
[電話]0258-34-2225
[営業時間]9:00〜17:00
リフト運行時間:【第1ペアリフト】9:00~16:20【第2ペアリフト】9:00~16:50
※天候により変更する場合があります。
[リフト料金]1回200円、1日3,000円(大人、中学生以上)今シーズンは、2018年3月11日まで営業を延長。
左右に開けたワイドなコース!
とちおファミリースキー場
続いては「とちおファミリースキー場」をご紹介します。
栃尾地区の中心部から山道を登った先にある栃堀(とちぼり)地区にあるスキー場。長岡市街からは、バイパスを経由して30分ほどでアクセス可能です。
特徴は、左右にバーンと開けたワイドなコース。リフト全長は235mで、コースの長さ自体はそれほどでもありませんが、視界がものすごく開ける作りなため、滑りごたえはじゅうぶん。
スキー場に行ってみたら、狭いゲレンデにスキーヤーやスノーボーダーがすし詰め、激突の危険もあってヒヤリとしたり……という経験のある人も多いはずですが、ここではその心配も少なそう。スリルよりも安心を求めて1日リフト券を購入し、何度も繰り返し滑っていくという方が多いのだとか。傾斜も緩やかなので、初心者の方も気兼ねなく滑ることができるはずです。
食堂のすぐ目の前には、ソリ専用ゲレンデや、雪遊びができる「ちびっこ広場」も併設されています。
通常のゲレンデとは完全に区切られているので、ファミリーで訪れた際も安心です。
※ソリは食堂でレンタル可。スキー用具のレンタルは行なっていません
雪深い田舎のもてなしの味。
牛すじと栃尾揚げの「とちお汁」
ラインナップにはそば、うどんなど定番の麺類を中心に、ライスバーガーといった変わり種も。
とちおファミリースキー場のオススメを聞いたところ「ここにしかない味、といえば、『とちお汁』があります」と教えてくださったのは、スキー場職員のカツヌマさん。
脂の乗った牛スジから出るいいダシとコクにたっぷり使ったおろし生姜の風味も加わり、少し甘辛に調理された汁。そこに大根、人参、ごぼうといった根菜類が入り、体の芯から温まるようです。
このメニューの特徴は、栃尾の名物である「ジャンボ油揚げ」が入っていることと、栃尾の伝統工芸「栃尾てまり」をイメージした、愛らしい「てまり麩」が添えられているところ。
甘辛の汁に油揚げや麩がアクセントとなり、味はもちろん、食べ応えもなかなかです。
スキー場スタッフの佐藤幸樹さんによれば、「雪深く寒い田舎の栃尾のスキー場に来場していただいた方に、少しでも温まっていただきたい」との思いから開発されたのだとか。
「とちお汁」でほっこり温まりつつ、思い切り遊んでみるのはいかがでしょうか。
なお、スキー場は平日も営業していますが、食堂は土日のみの営業となっていますのでお気を付けください。
とちおファミリースキー場
[住所]新潟県長岡市栃堀6044番地
[問い合わせ先]0258-53-2390
[営業時間]9:00〜17:00
[リフト券]1回100円、1日大人2,000円、小人1,500円
滑りごたえある上級コースもあり!
古志高原スキー場
最後にご紹介するのは、山古志地域にある「古志高原スキー場」です。
県内有数の豪雪地としても知られる山古志は、毎年12月後半以降ともなれば、2m以上もの積雪を記録することもあります。
車で向かう途中、路肩に寄せられて積み重なり、まるで壁のようになった雪を見ながら山道を登っていくことになるはず。それだけでも、気持ちが高まってきます。
コースは潔く2本。上級・中級と中級・初級に分かれています。
上級コースのゴール付近はだいぶ開けていますが、コース全体は横幅が比較的タイトめ。傾斜も急ですが、慣れれば意外と平気です。
何度も繰り返しコースを滑ることができるため慣れるのが早いのも、コンパクトなスキー場の魅力です。
ナイター営業をしているのも大きなポイント。それを目当てに、遠方から訪れる方もいるのだそうです。
自慢の米、野菜、名物「神楽南蛮」…
山のグルメが大充実!
ここの食堂にはカレーやラーメンといった定番メニューがありますが、ぜひおすすめしたいのが、地元産のお米や野菜を使ったメニュー。
メニューは地元のお母さんたちのグループが中心となって考案。「な!ナガオカ」で「長岡の民宿・民泊6選」の記事でもご紹介した「民宿たなか」の星野京子さんや、「農家民宿二前田」の小川クニ子さんたちもそのメンバーです。スキー場にいながらにして、山古志自慢の味を楽しめるのです。
まずは、星野さんが「山古志のお米を使っているから、おいしいのよ!」と激推しするおにぎりから。
「うめ」「みそ漬け」「サケ」「かぐらなんばんみそ」の4種類から選ぶことができます。今回ご紹介するのは、「かぐらなんばんみそ」味。
戦国時代に伝わったとされる唐辛子で、今では山古志の伝統的な野菜として知られる「神楽南蛮」の味噌づけが入った、ピリリと辛いおにぎりです。
この時期は雪化粧ですっかり隠れてしまっていますが、実はスキー場の周囲には美しい棚田が広がっています。そこで収穫された山古志のコシヒカリは、「幻のコシヒカリ」と呼ばれるほど人気のお米。
それを気軽に、スキー場の食堂で味わうことができるのは贅沢な体験です!
この食堂のおすすめメニューといえば、「やまこし汁」も外せません。
一見、キノコや大根などが入ったオーソドックスな味噌汁ですが、神楽南蛮味噌をたっぷり入れた肉団子、通称「やまこしバクダン」が入っているのが最大の特徴。ピリッとした辛みが汁にも程よく合い、具材がたっぷりの汁の中で存在感を発揮しています。
ちなみに「やまこし汁」は冬季限定メニュー。冬以外はイベントでしか味わえないレアなメニューなので、古志高原スキー場を訪れたならぜひ注文してみてください。
「地元の小豆と地元のもち米で作っています」(星野さん)というお汁粉も人気の一品。土地の恵みを存分にいかした、ご当地グルメ好きにはたまらない古志高原スキー場。素朴でありながら地元の豊かな食文化を堪能することもできる、食通向けのスキー場と言えるのかもしれません。
古志高原スキー場
[住所]新潟県長岡市山古志竹沢甲910
[問い合わせ先]0258-59-3500
[リフト券]1回券200円、1日券大人2,000円、小人1,500円
[ナイター券]大人1,500円、小人1,000円
いかがでしたか?
「ウインタースポーツに出かけたいけれど、混んでいるのはちょっと…。」
「しっかり計画を立ててスキー場に乗り込むのも楽しい!けれど、ちょっと疲れるなあ」
「もっと気軽に楽しみたい!」
そんな希望に、今回ご紹介した3つのスキー場はきっと応えてくれると思います。
春になっても雪の残る長岡では、まだまだ長くシーズンを楽しめます。ぜひ一度、足を運んでみてください!
Text and Photos: Junpei Takeya