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まるで秘密基地!長岡・栃尾にひっそりと佇むツリーハウスに日本屈指のビルダーを訪ねた
「まるでファンタジーの世界に来たみたい……」訪れるものは、誰もがきっとそんな言葉を口にするだろう。新潟県長岡市・栃尾地域の杉木立にひっそりと佇むツリーハウスがある。北欧やジブリアニメのような世界観を醸し出しながら自然と一体化しており、円柱型でとんがり屋根のビジュアルが愛らしい。大人も子供も自由に遊ぶことができる、まるで秘密基地のような場所だ。こちらを手がけたのは、栃尾在住のログハウス職人・馬場弘至
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中山間地に移住して15年。震災復興に伴走したハンドメイド作家・わきたたえこさんの「地域に生きる」手仕事
新潟県長岡市の南東部に位置する川口(旧川口町)は、信濃川と魚野川が合流する河川水運の拠点として、また三国街道の宿場町として繁栄した歴史のある地域です。この地を2004年10月23日に襲った中越地震は震度7を記録し、甚大な被害をもたらしました。これをきっかけに長く住んだ土地を離れる人もおり、少子高齢化の傾向もあって地域人口は減少を続けています。 震災後、愛知県一宮市から西川口に単身で移住したわきた
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自然な流れに身を委ね、自由に境界を越える。陶芸作家・矢尾板克則さんの“ズレてる”生き方
いまだ続くコロナ禍の中、働き方や暮らし方を見直すうち、それまで蔑ろにしてきたことに向き合ったり、日常のひとこまに新しい価値を見出したりと、生活意識が変化した人は少なくないはず。たとえば食器棚を整理して、お気に入りの作家の器を日々の暮らしに取り入れてみるとか。リモートワークが増えて在宅時間が長くなれば、自宅で食事をして、お茶を飲む回数も多くなる。作り手の想いが宿る“一点もの”で飲むお茶やコーヒーは、
ものを知る
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価値を「+1」するものづくりで地方から世界的ブランドに。 挑戦を続けるオンヨネの企業哲学
スキーウェア、スノーボードウェアをはじめとした、スポーツウェアのブランドとして知られるONYONE(オンヨネ)。生産するオンヨネ株式会社は、スキー・アルペンの日本代表をはじめ複数のナショナルチームのオフィシャルサプライヤーに選ばれているリーディングカンパニーです。ウィンタースポーツだけでなく、サイクル、アウトドア、アンダーウェアなども幅広く手がけ、野球のアクティブウェアはプロ選手にも愛用者が多いこ
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世界シェアNo.1の品質、誰もが働きやすい制度設計。進化を続ける100年企業・鈴民精密工業所
かつて、衣類を作る縫製の工程においては、「糸切り作業」に膨大な時間をとられていました。これを効率化すべく世界各国のメーカーが開発に挑んだものの、どこも実現できなかった「自動糸切り」。それを実現したのが長岡の会社だったことをご存じでしょうか。長岡市寺泊に本社・工場を構える「鈴民精密工業所」(以下、鈴民)が、工業用ミシンのトップブランド JUKIと共同で、昭和46年に開発したものだったのです。
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「地域と歩む障害支援」とは何か。アート制作販売から広がる「工房こしじ」の共生の輪
アール・ブリュットという美術用語をご存じでしょうか。正規の美術教育を受けていない人が、既存の表現方法にとらわれずに制作したアートの総称で、障害のある人のアートもそのうちに含まれます。そうした作品をデザインとして商品化する試みをしている事業所があると聞いて、長岡市越路地区にある「みのわの里工房こしじ」を訪ねました。ここは一般企業等で雇用されることが困難な障害を抱えた人に働く場(障害事業所)を提供した