まちを知る
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場をひらき、共有する。空き家リノベーションでまちの風景を変える「かきがわ不動産」
新潟県長岡市の中心市街地を縫うように流れ、信濃川に注ぐ「柿川」。江戸時代は河川水運を担う「長岡船道(ふなどう)」が貨物の積み替えを行う船継地として繁栄し、沿岸には船着場や倉庫が軒を連ねて賑わう商業活動の拠点でした。現在は、川沿いの桜並木がお花見スポットとして親しまれ、毎年8月1日には、1945年同日の長岡空襲で亡くなった方に捧げる灯籠流しが行われる川としても知られています。 長岡市民の生活と
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【お試し移住者インタビュー①】「長岡は子育てしやすい」って本当? 山下さんご一家の場合
「ほどよく都会でほどよく田舎」の新潟県長岡市。海や山が近く自然豊かで、なおかつ必要なライフラインが整ったバランスの良いまちです。エリアごとに個性が異なるため、古民家暮らしのスロー生活、便利な都会的生活など、希望のライフスタイルが叶いやすいまちでもあります。また、東京から新幹線で約90分と好アクセスなので、首都圏との2拠点生活の候補地を探している人にもぴったり!……だと、長岡で働く私たちは思っていま
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すべての人に居場所と生きがいを。「UNE」が創出する包摂型コミュニティの新しい風景【後編】
新潟県長岡市栃尾地域の一之貝(いちのかい)。2011年の春、この人口300人ほどの集落に地域活動支援センター「UNEHAUS」を開き、始動したNPO法人UNE(うね)は、誰もが自分らしく安心して生きられる社会の構築を目指し、農業と福祉に軸足を置いた事業に取り組んでいます。 前編では、UNEHAUSの大広間で平日のお昼にオープンする農家レストラン「うねごはん」のレポートと、代表理事の家老洋さん
ひとを知る
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中山間地に移住して15年。震災復興に伴走したハンドメイド作家・わきたたえこさんの「地域に生きる」手仕事
新潟県長岡市の南東部に位置する川口(旧川口町)は、信濃川と魚野川が合流する河川水運の拠点として、また三国街道の宿場町として繁栄した歴史のある地域です。この地を2004年10月23日に襲った中越地震は震度7を記録し、甚大な被害をもたらしました。これをきっかけに長く住んだ土地を離れる人もおり、少子高齢化の傾向もあって地域人口は減少を続けています。 震災後、愛知県一宮市から西川口に単身で移住したわきた
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すべての人に居場所と生きがいを。「UNE」が創出する包摂型コミュニティの新しい風景【前編】
長引くコロナ禍と戦争、生活を直撃する物価高など、気分が沈みがちで希望が見出しにくい昨今。助けを必要とする人も急増する中、それぞれに国と自治体の支援がくまなく行き渡ることが理想ではありますが、そこに辿り着けない、セーフティネットからこぼれ落ちてしまう人たちもいます。その存在をいち早く発見して救い上げ、行政と連携してしっかり支えていくために、地域の中での細やかな目配り・心配りは欠かせません。 新
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古民家に新たな息吹を吹き込み、地域にひらく書店・喫茶「Rural Reading」。ある移住者がこの場所をつくるまで
仕事や家事に忙殺されて時間が取れず、読みたい本が積み上がるのを見るにつけ、もやもやした気持ちも膨らんでいく……。本好きにとってはきっと、身に覚えのある現象に違いない。自宅だと気が散ってしまいがちだが、場所を変えただけで気持ちが整い、するすると読書が進むこともある。2022年春、新潟県長岡市の寺泊地区に誕生した「Rural Reading(ルーラル リーディング)」は、そんなときに訪ねたい場所だ。