まちを知る
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時代を超えて愛される昭和の味とノスタルジー。長岡「フレンド」60年の歴史を探る
“B級グルメ”という言葉が使われ始めて、そろそろ30余年。各地で選手権が行われ、新たなメニュー開発が進み、すっかり日本人の食生活に定着した感があります。そんな中、新潟県のB級グルメとして注目されたのが「イタリアン」。新潟県長岡市にも、この「イタリアン」で知られるお店があります。“日本にもファストフードを”とのかけ声のもと、オリジナルの「ぎょうざ」と「イタリアン」を販売する「フレンド」は1958年(
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愛好家が語り倒す!レトロさだけじゃない「農業用発動機」の奥深〜い魅力
ポッポッポ、コトコトコト…。 特徴的な機械音とともに、ピストンが動き出し、車輪が回る。 1900年代から1950年代頃まで日本国内各地で活躍していた「農業用発動機」。おもに石油や灯油を動力源とする、農家の「脱穀」や「籾摺り」といった農作業の動力源として使われた機械である。 (※)籾摺り(もみすり)…籾から籾殻を除去して玄米にする作業。機械化前は、臼をひいて作業していた。  
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柱時計が刻み続ける“業火の記憶”。ある一家の、空襲の夜の物語
ボーン、ボーン、ボーン……。1945年8月1日の夜。柱時計の午後11時を告げる音が、空襲から逃げようとしていた今泉長治(ちょうじ)さん(当時42歳)の耳を打ちました。家族の自慢だった舶来の時計をなんとか残したい一心で、長治さんは急ぎ時計を貯蔵用の防空壕に移して家から飛び出し、焼夷弾が降る中、近くの川の橋の下に逃げ込みました。 太平洋戦争の末期、新潟県長岡市で、1480余名の犠牲者を出した長岡