まちを知る
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季節限定の和菓子から「猫神さま」まで。長岡の風土と文化に息づくニャンコたちの姿を求めて
突然ですが、2月22日は何の日でしょう? そう、「ニャンニャンニャン」、つまり猫の日です(当然、これは日本だけの語呂合わせ。世界猫の日は8月8日とされています)。というわけで、今回はキュートな姿でわたしたちを笑顔にしてしまう「猫」にまつわる長岡のスポットや商品を一挙ご紹介します。猫と暮らす方も、そうでない方も、思わずほっこりしてしまう長岡の猫スポット・アイテムをぜひチェックください。 &nb
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厳しい時代を生きた盲目の女たちの、声なき声を聞け。長岡に今も響く「瞽女」の歌声を追って
かつて、新潟県の中越地方に「瞽女(ごぜ)」と呼ばれる盲目の旅芸人がいた。彼女たちは三味線を手に各地の農村を回り、瞽女唄と呼ばれる独自の唄を唄った。歌うことで日銭を稼ぎ、厳しい時代を生き抜いた彼女たちの生涯は、『瞽女 GOZE』(2020年)など多くの映画や小説でも描かれている。 なかでも、長岡は高田と共に県内最大の瞽女集団が存在した地であった。最盛期となる明治半ばには400人もの瞽女が長岡を
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川と生き、山と暮らしてきた人々の息遣いが聞こえる。謎の民謡「天神ばやし」を追って(後編)
新潟県のほぼ中央に位置し、信濃川と魚野川の合流地点に広がる長岡市川口地域。天神ばやしはこの地の祝いの席では欠かすことのできない歌だ。前編では川口地域で取材を行い、この祝い唄が現在どのような場で歌われてきたのか、その現状を探った。そこでわかったことのひとつが、天神ばやしの担い手たちですらこの歌がどこからやってきたのかわからないということだった。人から人、さらに言えば立派な記録などそうそう作って残しよ
ひとを知る
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誰かの記憶の風景を作り、まちに「大切さ」を取り戻す。ドーナツも売る設計デザイナー・高坂裕子さんの挑戦
長岡市中心部から信濃川にかかる長生橋の西岸へと渡ると、「川西」と呼ばれる地域に入る。「川東」つまり中心部に近い信濃川東岸エリアと比べると少しずつ郊外型店舗が目立つようになり住宅密集地も増えてくる、生活の場所としての性格が色濃いエリアだ。 その信濃川のほとりに「金型ビル」という、名前の通りかつてプラスチック製品の金型を作る工場だったビルを改装した建物がある。3階に以前「な!ナガオカ」で紹介した「ひ
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古民家に新たな息吹を吹き込み、地域にひらく書店・喫茶「Rural Reading」。ある移住者がこの場所をつくるまで
仕事や家事に忙殺されて時間が取れず、読みたい本が積み上がるのを見るにつけ、もやもやした気持ちも膨らんでいく……。本好きにとってはきっと、身に覚えのある現象に違いない。自宅だと気が散ってしまいがちだが、場所を変えただけで気持ちが整い、するすると読書が進むこともある。2022年春、新潟県長岡市の寺泊地区に誕生した「Rural Reading(ルーラル リーディング)」は、そんなときに訪ねたい場所だ。
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市民活動に伴走し、「協働のまち」を支える。オープン10年を迎えた「ながおか市民協働センター」の意義【前編】
少子高齢化と人口減少が加速し、地域活性化に市民一人ひとりの力がますます必要とされる現代、まちづくりに欠かせないキーワードが「協働」です。行政と市民、企業や団体などが自発的・主体的に、また対等な関係で連携し、協力し合って暮らしやすいまちを一緒に作っていこう――そんな意識が社会に浸透し、自分にできることを探り、心地よい居場所を求めて動き始める人が増えています。 新潟県長岡市と「NPO法人市民協働