美味しいものが集合!イベント限定発酵フード&ドリンク

そろそろお腹が空いてくる頃です。飲食ブースが集まるCエリアで腹ごしらえとしましょう。醤油蔵「越のむらさき」前の道路沿いでは18店の美味しいお店が勢ぞろい。市内の醸造元の発酵食品を使用したHAKKO trip限定メニューや個性豊かなクラフトビールなど、発酵をテーマにした魅力的なフード・ドリンクを楽しめます。

塩麹チキンカレー、発酵タルタルチキン南蛮、干し豆腐の発酵サンラータン麺、味噌チキンオーバーライス、発酵餡バターサンド、酒粕チーズテリーヌなど、メニュー名を聞くだけでもワクワクするフードの数々! 大人向けの日本酒サングリアやエールビールの他、子供や妊婦さんでも楽しめる甘酒ドリンクや発酵ソーダなど、ノンアルコールドリンクも充実していました。

「長岡高専×寺泊漁業協同組合」の南蛮えびのから揚げ。未利用魚であるワニエソを使用した「揚げかまぼこ」も絶品!

 

「せんのや」のクリームチーズみりん粕漬けは、プレーン、かんずり、バジルの3種類。

 

旨みがたっぷり!「中国酒食堂en」のオキアミチャーハン。

 

飲食スペースはパーテーションを設置。感覚をゆったりと空けた配置にしてあります。

HAKKO tripの開始と同時に、美味しいフードやドリンクを求める人たちで大盛況。カレーのスパイスの香りや揚物の香ばしい香りが漂い、訪れる人たちの食欲を刺激します。イベント後半にはだいぶ客足も落ち着いたことで、お客さんと会話を楽しむ出店者の姿をたくさん見かけることができました。

新潟県三条市の農家で生まれたおさななじみユニット「農業Crew」。

 

十日町市から参加!クラフトビール&燻製食品「醸燻種類研究所」。

 

見附市の「ゆめどり亭」。神楽南蛮×麹調味料をかけた「とりなべ」が美味でした!

 

HAKKO tripの目玉のひとつは、各出店者が市内の醸造元とコラボしたメニューをいただけること。「味噌星六」の塩麹を使用した雪下にんじんスープやヨーグルトチキン、味噌を使ったオーバーチキンライス、「吉乃川」の日本酒で作ったサングリアなど。出店者のみなさんは「コラボメニューを考えるのも楽しい時間でした!」とのことで、改めて発酵調味料のポテンシャルに気付くことができたそうです。

食と体験ワークショップでお腹も心も満たされる

2020年に摂田屋の新たな目玉としてオープンした「摂田屋6番街 発酵ミュージアム 米蔵」周辺のDエリアも、発酵フードを提供するブースがそろっています。地元蔵元の味噌を使用したおでん、麹調味料で仕込んだから揚げ、発酵食品満載のスペシャル弁当など、新たな発酵の魅力を感じられる料理がいっぱい! 長岡市内16蔵の代表銘柄の日本酒をワンコインで飲み比べることもでき、ほろ酔い気分で心地良い時間を過ごす人々であふれていました。

「びりけんや」の塩こうじのチーズケーキ&にいがた和牛スジ肉デミ味噌丼。

 

「江口だんご」の新栗赤飯。スノーフード長岡と長岡農業高校が共同開発した「肴豆味噌」のおだんごも大好評!

 

高加水の味わい深いパンや麹調味料を使った焼菓子を販売する「日和やのだいどころ」。

 

「NaDeC若者企画 日本酒女子プロジェクト」が考案した日本酒カクテル×イタリアン「BUKUBUKU」の限定おつまみがコラボ。

 

米蔵のえんがわに腰をおろし、ゆっくりと食事を楽しむ人々でにぎわっていました。

作り手の温かみを感じるハンドメイド作品が並ぶ「せったやハンドメイドマルシェ」も同時開催。お子さんからお年寄りまで幅広い層の方々が、じっくりと手に取って商品を眺める姿があちこちで見られました。廃材オブジェ作り、オリジナル缶バッジ作り、マスク姿の似顔絵を書いてもらえる体験など、出店者と参加者が交流しながら楽しめる企画が充実。会場じゅうが笑顔で包まれているのが印象的でした。

鮮やかなカラーで緻密に描かれたカラスの原画を販売する「からふるからす」。

 

金属の酒器やアイロンビーズピアスを制作する2人ユニット「L’art et creation(ラート エ クレアシオン」。

 

「はなおかやさん」の缶バッジワークショップは小学生に大人気!

 

蔵元訪問で蔵人との温かな交流を楽しむ

摂田屋にある5つの蔵元も、HAKKO tripに合わせてお楽しみを用意。普段は買えない日本酒や味噌、高校生とコラボしたオリジナル商品、特製の豚汁や醤油赤飯の販売など、特別感であふれています。

蔵を訪れた参加者からは、「摂田屋で作られた味噌を普段使っているけど、醸造元を訪れたのは初めて!」「蔵の人たちが優しくて、親近感を感じられた」といった感想を聞くことができました。

「長谷川酒造」では、今しか飲めない絞りたての新酒を提供。

 

「味噌星六」の特製豚汁。味噌の旨みと野菜の甘みが溶けた絶品の味!

 

「越のむらさき」では、長岡農業高校製造のしょうゆの実「越の旨み」が限定販売されました。

HAKKO tripをもっと楽しむ!スペシャル企画も満載

その他、HAKKO tripでは記憶に残る一日にしてもらいたいと、様々な企画が用意されました。蔵の中で心地良く音楽が響き渡る「摂田屋・蔵JAZZ」、5つの蔵でお土産や試食がもらえる「蔵巡りスタンプラリー」、モダンな着物の着付けをしてもらえる「着物でまち歩き」、廃材再生師・加治聖哉さんの「発酵×廃材アート」作品展示など。一日ではとても時間が足りないくらい、楽しい企画が満載です。

「星野本店 三階蔵」などの4会場で「摂田屋・蔵JAZZ」を無料開催!

 

アンティーク着物を中心とした着物店「縁-enishi-」が着付けを担当した「着物でまち歩き」。レトロな醸造のまちは着物がよく映えます。

 

「新潟県醤油協業組合」による「醤油仕込み体験」。ペットボトルに材料を仕込み、自宅で1年間発酵させます。

 

「長岡工業高等専門学校専攻科」が手がけた「謎解きウォークラリー」は、会場7カ所に摂田屋にまつわるクイズ看板を設置。

 

摂田屋のまち並みを優雅な気分で満喫できる人力車も出動!

 

「摂田屋・宮内がにぎわうのは嬉しいです」という地元の人の声も。

発酵・醸造のまち摂田屋・宮内が多種多様な人たちでブクブクとにぎわったHAKKO trip。美味しい発酵フードやドリンクを味わうのはもちろん、蔵元を訪れたり、発酵の世界を学んだり、そこにはたくさんの気付きもあったのではないでしょうか。「発酵」を合言葉に、老若男女の多世代の人たちが集まったことで、にぎやかな交流が生まれた一日となりました。

開催3回目を迎える今年は、摂田屋・宮内を会場に絞った大規模開催。初めての試みということで難題も多かったようですが、例年以上にたくさんの人々の協力によって実現しました。市役所の担当者も「高校生や大学生、地元のお店、地元に住むみなさん、広報に協力してくださった方々など、人の温かさを感じる瞬間が幾度もあり、発酵というキーワードを通じてまちの文化の豊かさを実感することができました」と、ほっと安堵の顔。

毎年パワーアップするHAKKO trip。次回もさらにたくさんの人を巻き込んで、ブクブクと楽しい時間になっていくことでしょう。ぜひ、来年度の開催もご期待ください!

 

Text & Photo:渡辺まりこ

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